米実質ＧＤＰ、今年は2％縮小 財政リスク増大＝ムーディーズ

［６日　ロイター］ - 格付け会社ムーディーズは６日、新型コロナウイルスが打撃となり、２０２０年の米実質国内総生産（ＧＤＰ）は約２％のマイナス成長になるという見通しを示した。１―３月期は小幅な縮小にとどまるものの、４―６月期は急激に落ち込み、年後半は持ち直しに転じる見込みとした。

国内の強力な政策対応により経済への衝撃は緩和される一方、中期的な財政リスクは高まると指摘。財政出動に伴い赤字は拡大し、経済の縮小や失業率の悪化で税収も落ち込むとした。

米連邦債務の対ＧＤＰ比は、１９年の７９％から２０年は約９３％に上昇し、３０年までに約１２０％に達すると予想した。