原油先物は上昇、米中の需要増加観測で

　３月８日、原油先物は上昇している。米国と中国の需要増加観測が支援材料となっている。写真はイスタンブール近くのマルマラ海を航行する石油タンカー。昨年１月撮影（２０２４　ロイター／Yoruk Isik）

Katya Golubkova

[東京 ８日 ロイター] - ８日の原油先物は上昇している。米国と中国の需要増加観測が支援材料となっている。

北海ブレント先物は、０１１０ＧＭＴ（日本時間午前１０時１０分）時点で０．４５％（０．３７ドル）高の１バレル＝８３．３２ドル。米ＷＴＩ先物は、０．６１％（０．４８ドル）高の７９．４４ドル。

米エネルギー情報局（ＥＩＡ）公表データによると、先週の米ガソリン在庫は４５０万バレル、留出油在庫は４１０万バレル、それぞれ減少した。どちらも予想以上の減少で、需要が堅調であることが示された。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）は「米国の旅行シーズンを前に、市場は今後数週間一段と逼迫する可能性がある」と述べた。

中国の１─２月の原油輸入は前年比５．１％増加。インドの２月の燃料消費量も前年比５．７％増加した。

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長が議会証言で、利下げに着手するために必要なインフレ低下に対する確信は「そう遠くない」将来に得られると述べたことも原油相場を下支えしている。