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サントリーCM「ひろゆき」起用に見る"したたかさ" 成田悠輔はダメなのに、ひろゆきは大丈夫な理由

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 13時40分

サントリーが「伊右衛門 特茶」の広告にひろゆき氏を起用して物議を醸した問題。いったいどう読み解けばよいでしょうか?(画像:「伊右衛門 特茶」の広告動画より)

サントリーの「伊右衛門 特茶」の広告に、実業家・インフルエンサーのひろゆき氏が起用されたことが物議を醸している。

【画像】サントリーのCMはあくまで「ひろゆきありきの企画」だったことがわかる

ちょうど先月、キリン「麒麟特製レモンサワー」のCMに経済学者の成田悠輔氏が起用されたことが批判を浴びて広告を取り下げた矢先のことでもあり、なぜ今サントリーがひろゆき氏を起用したのか、SNS上では疑問の声が上がっている。

両社ともに酒類・飲料メーカーであり、CMに起用した著名人の過去の言動が問題視され、広告起用の是非に対して物議が集まったという大きな意味において、類似した内容にも見える。

サントリー側は「批判をどう受け止めているのか」というメディアからの質問に対して、「いただいたご意見については今後の参考にさせていただきます」と回答しており、広告を取り下げる様子はない。

なぜキリンは取り下げ、サントリー側は広告を取り下げるという判断に至らなかったのか。それぞれの内容や経緯を振り返り、その違いについて考察してみたい。

ひろゆき氏起用に対する批判のポイント

サントリーがひろゆき氏を起用したことに対する批判の大半は、ひろゆき氏のこれまでの言動に問題があり、そうした人物を起用することは適正ではないというものだ。たとえば目立ったものとしては次のものがある。

 掲示板「2ちゃんねる」をめぐる裁きで、ひろゆき氏が巨額の賠償金を支払わなかったことへの批判

 過去に辺野古新基地反対座り込みの運動を嘲笑するような発言をしたことへの批判

 大谷翔平氏の元通訳の水原一平氏の違法賭博に関して、大谷選手が代理返済をしていたのではないかという、憶測の発言を行ったことへの批判

そんなひろゆき氏を起用したサントリー側の対応を批判する声も上がっている。

同社の代表取締役社長の新浪剛史氏は経済同友会の代表幹事も務めるが、そうした影響力のある会社が、物議を醸す人物の起用を容認したことを咎める声も見られた。

また、新浪氏が旧ジャニー喜多川氏の性加害問題に際し、SMILE-UP.社の対応を厳しく批判し、同社所属のタレントの起用を見送ったことを挙げる人も。性加害と過激発言と内容はかなり違うものの、「旧ジャニーズタレントは毅然として起用しないのに、ひろゆき氏は当たり前に起用するのはどうなのか?」といったものだ。

一方、キリンの広告を降板になった成田悠輔氏は、3年前にネット番組で「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」といった発言をしたことが問題視された。

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