良品計画、英統括子会社を清算 欧州事業で構造改革へ

　４月８日、良品計画は、欧州１１カ国の無印良品事業を統括する英国子会社を清算すると発表した。写真は２０２１年３月、北京にある無印良品の店舗で撮影（２０２４年　ロイター/Florence Lo）

Shinichi Uchida

［東京　８日　ロイター］ - 良品計画は８日、欧州１１カ国の無印良品事業を統括する英国子会社を清算すると発表した。同社の欧州事業は新型コロナの影響などで不振に陥っており、２０２３年８月末の負債総額は９７３４万英ポンド（約１８６億円）、同子会社への貸出金等は６６８４万英ポンド（約１２８億円）。子会社清算に伴い、別の英子会社に事業を継承するとともに、不採算店の撤退やコスト構造見直しなど構造改革を実施する。

良品計画は、英統括子会社向け債権は必要な財務上の手当てを行っているが、２０２４年８月期連結業績に与える影響は現在評価中で、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。

同社の海外事業は中国や東南アジアなどの比重が大きく、２４年８月期の海外事業の営業収益計画２６１５億円のうち欧米は３６５億円。欧米では不採算店の閉鎖を進め、収益改善を図る方針を示していた。