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米ミシガン州知事誘拐計画容疑で13人逮捕、議事堂襲撃も計画

ロイター / 2020年10月9日 9時14分

米検察当局は8日、ミシガン州のウィットマー知事(写真)の誘拐と州議会議事堂への攻撃を企てた容疑で13人を逮捕したと発表した。同州ミッドランドで5月撮影(2020年 ロイター/Rebecca Cook)

[8日 ロイター] - 米検察当局は8日、ミシガン州のウィットマー知事(民主党)の誘拐と州議会議事堂への襲撃を企てた容疑で13人を逮捕したと発表した。

同知事の誘拐は11月3日の米大統領選前の実行を計画しており、爆発物の使用も検討していたとみられる。

13人のうち6人は、知事誘拐未遂で有罪判決が下れば、終身刑が言い渡される可能性がある。残りの7人は「ウルバリン・ウォッチメン」と呼ばれる武装集団のメンバーという。

ウィットマー知事は、新型コロナウイルス対応などを巡り、トランプ大統領が過去に批判の矛先を向けていたことで知られる。

検察によると、容疑者らは当初、州議会議事堂に押し入って人質を取る目的で200人の協力者を集めようとしていたが、その後計画を断念。代わりにウィットマー知事の別荘で知事を誘拐する画策をしていた。

ウィットマー知事は会見で、「異常で卑劣な」容疑者のような過激派グループを扇動したとしてトランプ大統領を非難。トランプ氏が先週の大統領候補討論会で白人至上主義者の糾弾を避けたことを例に挙げた。

知事は「指導者が自国内のテロリストを扇動し、親しく交われば、指導者は彼らの行動を合法化し、加担したことになる」と語った。

これに対し、ホワイトハウスのマクナニー報道官は声明で、トランプ氏はあらゆる憎しみを糾弾していると反論。「ウィットマー知事は奇妙な主張をすることで分断の原因を作っている」とした。

検察によると、連邦捜査局(FBI)は今年初めにソーシャルメディアを通じ、複数の州政府の「暴力による転覆」を検討しているグループの存在を把握し、極秘に彼らの動きを追跡していた。

当局の文書によると、「ウルバリン・ウォッチメン」は2019年11月からフェイスブック上でメンバーを募集していた。

ミシガン州は今年の大統領選の激戦州のひとつ。春には新型コロナ対策としてウィットマー知事が導入した制限措置にトランプ氏とその支持者が反発。制限緩和を求めて4月に起きたデモには武装集団のメンバーも参加していた。トランプ氏はツイッターでデモ参加者に対し「ミシガンを解放せよ」と呼び掛けていた。

*内容を追加しました。

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