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アングル:米大手行第1四半期は軒並み減益か、純金利収入の動きに注目

ロイター / 2024年4月11日 13時12分

 米大手銀行の第1・四半期決算は、軒並み減益が見込まれている。写真は4月12日に先陣を切るJPモルガン・チェースの本社。2015年5月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

Nupur Anand

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米大手銀行の第1・四半期決算は、軒並み減益が見込まれている。

12日に先陣を切るJPモルガン・チェースは、LSEGの調査に基づくアナリスト予想で1株利益が前年同期比4%減少する公算。シティグループとウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)もそれぞれ35%と11%の減益となる見通しだ。

ゴールドマン・サックス(15日発表)は13%減、バンク・オブ・アメリカ (16日)は18%減、モルガン・スタンレー(同)は2%減とみられている。

こうした中で注目されているのは、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策と純金利収入の関係。CFRAリサーチの調査ディレクター、ケネス・レオン氏は「これが第1・四半期における全体的なテーマであり、利益の上振れにつながりそうだ」と述べた。

市場は年内の利下げ回数について、以前の最大6回から足元では3回まで想定を減少している。さらに10日発表された3月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、最初の利下げは9月までずれ込むとの観測が浮上しつつある。

モルガン・スタンレーのアナリストチームは、政策金利が高止まりする期間がより長引けば、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカ、Wファーゴがその恩恵を受けるとの見方を示した。

金利高止まりは、消費者のローン延滞増加をもたらす恐れがあり、銀行は貸倒引当金積み増しを迫られるかもしれない。

ただジャニー・モンゴメリー・スコットの調査ディレクター、クリス・マリナック氏は、延滞件数が増えて消費者主導の成長が鈍化してもおかしくないが、銀行収益に多大な悪影響を及ぼすとは予想していないと述べた。

第1・四半期はリテールや法人相手の取引を手がける銀行が、ディールメーク主体の銀行よりも株価がやや堅調で、S&P500銀行株指数では今年これまでにシティとWファーゴ、JPモルガンが最もしっかりした値動きをしている。

もっともM&Aは持ち直しの兆しが見えており、ゴールドマンやモルガン・スタンレーは今後そうした流れが追い風になりそうだ。

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