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109円後半、ユーロは2年9カ月ぶり安値

ロイター / 2020年2月13日 15時35分

 2月13日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円後半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円後半。ドルは早朝の取引で一時110.12円まで上昇し、海外でつけた3週間ぶり高値に迫る場面もあったが、中国が新型コロナウイルスによる死者数と感染者が急増したと発表すると、109.80円まで振り落とされた。

ドルはその後、下落して取引が始まった中国株が下げ幅を縮小したことなどを手掛かりに、109.99円まで切り返したものの、欧州序盤にかけて、再び弱含んだ。市場では「世界経済の浮沈を左右しかねなくなってきた新型肺炎の行方が大きな関心を集めている」(トレーダー)との指摘が出ていた。

湖北省の衛生当局はけさ、肺炎の死者数が12日時点で242人増、感染者数が省内だけで1万4840人増えたと発表した。死者の増加数は昨年12月に新型ウイルスが特定されて以降最悪となった。同省は新たな手法で感染者を数えたと説明しているが、死者数が急増した理由は不明。

この日のドル/円の下げには、ユーロ/円の下げも寄与した。ユーロ/円は一時119.39円まで下落し昨年11月以来3カ月ぶり安値をつけた。

ユーロは午後2時前に1.0865ドルまで下落し、2017年5月以来の安値を付けた。ユーロは前日も1.0865ドルまで下落している。

ユーロを巡っては、メルケル独首相の後継候補として最有力視されていたCDUのクランプカレンバウアー党首が10日に退任を表明したことや、ドイツの鉱工業生産指数などの主要経済指標が落ち込んでいることなどが、ユーロ売りに対する安心感を醸成しているという。

さらに、グローバルな投資家が「ユーロ建ての証券を処分して、ドル建ての株や債券に移行している」(証券会社)ことも、ユーロの基調的な弱さに寄与しているという。

米10年国債利回りは午後3時8分時点で1.5968/51%の気配で、前日ニューヨーク市場終盤の1.6368%から低下した。

市場では「米10年債利回りは年内1.5―1.8%のレンジ内にほぼ収まりそうだ。現在の水準から2%までは40ベーシスポイント(BP)もある。長期金利が40BPも上がれば、株安につながることは不可避となるだろう。大統領選を控えたトランプ大統領もFRBも長期金利の急騰や株安は全力で避けるように政策を運営するとみている」(証券会社アナリスト)との意見が出ていた。

同様に、FRBによる短期国債購入の縮小も、株価や長期金利への影響を最小限に抑えるべく、慎重に実施されるだろう(同)という。

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 109.81/83 1.0869/73 119.38/42

午前9時現在 109.86/88 1.0874/78 119.47/51

NY午後5時 110.08/09 1.0871/75 119.69/73

(為替マーケットチーム)

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