米上院、400億ドルの対ウクライナ支援承認 バイデン氏署名へ

　５月１９日、米上院は約４００億ドルのウクライナ支援法案を圧倒的多数の賛成で可決した。法案はホワイトハウスに送られ、バイデン大統領の署名を経て成立する。写真はワシントンの米連邦議会議事堂。２０２０年３月撮影（２０２２年　ロイター／Tom Brenner）

［ワシントン　１９日　ロイター］ - 米上院は１９日、約４００億ドルのウクライナ支援法案を圧倒的多数の賛成で可決した。法案はホワイトハウスに送られ、バイデン大統領の署名を経て成立する。

採決結果は賛成８６、反対１１。反対票は全て共和党議員が投じた。

軍事・経済・人道支援に関する同法案は米国のウクライナ支援策としてはこれまでで最大規模となる。

民主党のシューマー上院院内総務は採決前に「大規模な支援であり、生存のために戦っているウクライナの人々の大きなニーズに対応するものだ」と述べ、法案への支持を呼びかけた。

バイデン氏は、法案可決によりウクライナへの米国の資金提供が滞ることはなくなったと指摘。声明で、「民主主義と自由を守ろうとする勇敢なウクライナ国民と米国民が共にあるという明確な超党派のメッセージを世界に発信した議会を称賛する」と述べた。

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は上院に感謝し、支援がロシアの敗北を確実にするのに役立つと述べた。

下院は１０日に法案を可決した。

この法案を含めると、２月２４日のロシアによる侵攻開始以降、米国で承認されたウクライナ支援策は総額５００億ドルを大きく上回る。