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4位と0秒03差で「銅」死守、37歳の鈴木孝幸が「頭脳プレー」でパラ13個目のメダル

読売新聞 / 2024年9月4日 10時34分

競泳男子200メートル自由形で今大会3個目のメダルを獲得した鈴木孝幸(3日、パリ郊外で)=木佐貫冬星撮影

 パリ・パラリンピックは3日、競泳の男子200メートル自由形(運動機能障害S4)決勝が行われ、鈴木孝幸(ゴールドウイン)が2分55秒17で銅メダルを獲得した。鈴木は50メートル平泳ぎの金、100メートル自由形の銀に続く今大会3個目のメダルで、パラ通算は13個となった。

 37歳の鈴木は200メートル自由形が一番厳しい種目と思っていた。年齢による体力面、今季のタイムを考慮すると、確かに表彰台は厳しく見えた。しかし、終わってみれば銅メダル。「経験ある選手ならではの引き出しを色々と開けて、使えるものを全部使った」。今大会3個目のメダルを手に入れ、ガッツポーズを見せた。

 午前に行われた予選から勝負を仕掛けていた。スプリント種目を強化してきた鈴木はスピードには自信がある。一方で距離の長い200メートルでは「最初にスピードを出すと周囲の目印になって追いかけられ、相手に良いタイムを出されてしまう」と警戒した。そこで予選はあえて力を抑え、全体7位でゴール。決勝で周囲からは見えづらい一番端のレーンで泳ぐための戦略だった。

 狙い通りの第1レーンで迎えた決勝は序盤からスピードに乗り、50メートルは1位でターン。周りを気にせず、思った通りのタイムを刻んでレースを展開した。スタミナ勝負の中で徐々に若い選手に抜かれたが、メダルラインは死守。最後は4位と0秒03というタッチ差で3位に食い込んだ。これまで自分の泳ぎに徹してきた鈴木にしては珍しい戦法で、「正直ぎりぎりだと思ったので頭脳プレー、悪く言えば 姑息 こそくな手で勝ちにいった」。それだけメダルにこだわっていた。

 金、銀に続く銅メダルで、メダリストに渡される大会マスコットの人形も色違いの全3パターンを獲得。「東京でも(3色を)そろえ、今回もそろえられてラッキーです」。残す個人種目は50メートル自由形で、リレーにも出場予定。メダルラッシュはまだ終わりそうもない。(森井智史)

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