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ボーイング、航空各社に一部777型機の運航停止推奨 エンジン故障で

ロイター / 2021年2月22日 15時31分

 米ボーイングは21日、ユナイテッド航空のエンジン故障を受け、連邦航空局(FAA)が検査指針を明らかにするまで一部777型機の運行を停止するよう航空各社に推奨した。提供写真(2021年 ロイター/Hayden Smith/@speedbird5280)

[22日 ロイター] - 米ユナイテッド航空 が運航するボーイング777型機が20日にエンジンの故障で緊急着陸したことを受け、ボーイング は21日、同じエンジンを搭載する同型機の運航を停止するよう航空各社に推奨したことを明らかにした。

ユナイテッドはこれに先立ち21日、同じエンジンを搭載する777型機全24機の運航を停止すると発表していた。

搭載エンジンはプラット&ホイットニー(P&W)製PW4000で、米連邦航空局(FAA)はこの問題を受け、同エンジンを搭載した777型機の検査強化を指示した。

20日、コロラド州デンバー発ホノルル行きのユナイテッド航空のボーイング機が離陸直後に右側エンジンが故障、デンバー国際空港に引き返した。[nL4N2KR0ZB]

ボーイングは、FAAが適切な検査指示を出すまで、P&W製PW4000系列エンジン搭載の稼働中69機・待機中59機の運航停止を推奨する、としている。[nL4N2KS132]

運輸事故の調査を担う米運輸安全委員会(NTSB)は、デンバーに着陸したボーイング機の初期調査では、大半の損傷は右側エンジンに限定されており、機体そのものの損傷は程度が小さいことが明らかになったとした。

ユナイテッドは「これらの航空機が当社の厳格な安全基準を満たし、運航を再開できるよう必要な追加措置を判断するため」米規制当局と協議を継続するとした。

日本の国土交通省は21日夜、米国で発生したユナイテッド航空ボーイング777型機のエンジン損傷を受け、日本航空<9201.T>と全日本空輸<9202.T>に対し、対策の必要性の有無を検討する間、同系列のエンジンを搭載した航空機の運航停止を指示したと発表した。対象は日航13機、全日空19機。[nL4N2KR0XV]

FAAによると、米国で同機を運航するのはユナイテッドのみで、米国以外では日本と韓国の航空会社が運航している。

FAAは声明で「昨日の事案を受けて入手可能な安全性のデータを精査した」結果、「ボーイング777型機のみに搭載されているこのエンジンモデルに特有のくぼんだファンの羽根の検査間隔を短くする必要があると結論付けた」とした。

レイセオン・テクノロジーズ 傘下のP&Wは、エンジンの検査間隔見直しを支援するため航空会社および規制当局と協力していると述べた。

韓国の国土交通省の当局者は、FAAによる正式な措置を待って国内航空会社への指示を行う方針を示した。FAAは緊急耐空性改善命令を早期に出すとしている。

大韓航空<003490.KS>は、当該機を16機所有しており、うち10機は待機中と発表。関係当局と対応を協議する方針を示した。

*P&Wの声明や韓国当局者のコメントなどを追加しました。

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