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東芝の筆頭株主が独立調査への支持呼びかけ、社内調査は「限定的」

ロイター / 2021年2月24日 18時12分

シンガポールの投資ファンドで東芝の筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが、他の株主に宛てた24日付の書簡で、昨年の定時株主総会の公正な運営を巡る同社の監査委員会の社内調査は「限定的」だと批判し、東芝が3月に開催する臨時株主総会で独立調査の実施を要請しているエフィッシモの提案への支持を呼び掛けた。写真は、2017年6月23日に東芝本社で開催された会見で、質問する記者の手の様子。(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 24日 ロイター] - シンガポールの投資ファンドで東芝の筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが、他の株主に宛てた24日付の書簡で、昨年の定時株主総会の公正な運営を巡る同社の監査委員会の社内調査は「限定的」だと批判し、東芝が3月に開催する臨時株主総会で独立調査の実施を要請しているエフィッシモの提案への支持を呼び掛けた。

エフィッシモは、東芝株の9.91%を保有する筆頭株主で、昨年7月の定時株主総会が公正に運営されたかどうか調査するための弁護士選任を提案している。

昨年の総会を巡っては、経済産業省の参与だった水野弘道氏が米ハーバード大学の基金運用ファンドに対し、会社側の意にそぐわない形で議決権を行使した場合、改正外為法に基づく調査の対象になる可能性があると干渉していたとロイターは報じた。

東芝関係者によると、社外取締役のみで構成される東芝の監査委員会がハーバードのファンドに事情を尋ねたところ、総会前に第三者がコンタクトしてきたことは認めたものの、それ以上の詳細については情報を提供しなかったという。

東芝は17日、主要幹部3人に対するヒアリングや電子メール3万件を対象とした調査を行った上で、「(東芝が)不当な干渉に関与したとする資料や情報は認められなかった」と結論付け、株主提案への反対を表明した。

これに対し、エフィッシモは書簡で、「たとえ第三者が単独で行動したとしても、取締役には株主の権利を守る責任がないのだろうか」と指摘。

また、臨時総会要請の目的は、定時株主総会の結果を覆そうとしているのではなく、議決権を行使するという株主の絶対的な権利が阻害されていないかを確認することにあるとしたうえで、「徹底的な、独立した調査が行われなければ、東芝だけでなく、日本企業全体にとって悪しき前例をつくることになる」と主張した。

書簡について、エフィッシモはコメントを控えた。

*内容を追加しました。

(山崎牧子)

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