トランプ氏、画面越しの判決=審理30分、静かに幕―口止め料事件
時事通信 / 2025年1月11日 8時47分
【ニューヨーク時事】米ニューヨーク州地裁に10日、トランプ次期大統領の姿はなかった。同氏はフロリダ州からオンラインで出廷し、判事が自身に対する有罪判決を告げるのをモニター画面越しに聞いた。言い渡しの審理は約30分で終了。トランプ氏は控訴する意向だが、米史上初めて大統領経験者が刑事責任を問われた不倫口止め料を巡る裁判は、静かにその第一幕を閉じた。
トランプ氏は次期政権で要職への登用を決めた担当弁護士と並んで画面上に現れた。昨年4月の初公判から7週間続いた審理では証言台に立つことはなかったが、この日は判決前に口を開いた。「ひどい経験だった。私の評判を落として選挙に負けるよう仕向けられたが、明らかにそれはうまくいかなかった」。有罪評決を受けながらも大統領選で勝利したと自賛した。
これに対し地裁判事は、大統領選の結果を尊重するとしながらも「トランプ氏は一般市民であり、刑事被告人だ」と指摘。次期大統領として免責を主張する同氏に対し、陪審による有罪認定を覆す権限はないと言い切った。その上で「大統領2期目に就任するに当たり、幸運を祈ります」と述べ、法廷を後にした。
トランプ氏は言い渡し後、SNSに「著しく矛盾した判事だ」と投稿。有罪判決に対する不満をぶちまけた。
[時事通信社]
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