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EU、アップル・グーグル・メタ調査 デジタル市場法違反の恐れ

ロイター / 2024年3月25日 23時7分

欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は25日、米アップル、米アルファベット傘下グーグル、米メタ・プラットフォームズに対し、デジタル市場法(DMA)違反の可能性があるとして初の調査を開始した。会見する欧州委員、25日撮影。(2024年 ロイター/Yves Herman)

Foo Yun Chee Bart H. Meijer

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は25日、米アップル、米アルファベット傘下グーグル、米メタ・プラットフォームズに対し、デジタル市場法(DMA)違反の可能性があるとして初の調査を開始した。

同法は3月7日から施行され、6つのゲートキーパー(検索エンジン、ソーシャルネットワーク、チャットアプリなど、他の企業が利用するサービスを提供する企業)に対し、競合企業との公平な競争環境を確保し、ユーザーに多くの選択肢を与えるための指針を順守するよう求めている。

違反した場合、企業の世界年間売上高の最大10%に相当する罰金が科せられる可能性がある。

欧州委員会は、アップル、グーグル、メタが導入している措置がDMAに基づく義務を順守できていない可能性を疑っていると説明した。

当局は、アルファベットのグーグルプレイでの誘導やグーグル検索での自己選好性に関する規則、アップルのアップストアでの誘導と「サファリ」ブラウザの選択画面に関する規則、メタの個人情報処理の同意取得方法を調査する。

欧州委で産業政策などを担当するティエリー・ブルトン委員は欧州委が手続きを急いでいるのかとの質問に対し、調査は驚くべきことではないと指摘。昨年11月に欧州で広告なしのサブスクリプションサービスを導入し競合他社やユーザーからの批判を招いたメタについて、無料の代替オプションを提供すべきと述べた。

グーグルとアップルも同様に一部のサービスに対して新たな料金を導入した。

メタの広報担当者は、DMAのガイダンスを順守するよう努めていると言及。「広告の代替としてのサブスクリプションは、多くの業界で確立されたビジネスモデルであり、DAMを含むいくつかの重複する規制義務に対応するために、広告なしのサブスクリプションを設計した」と述べた。

グーグルは自社のサービスに大幅な変更を加えたとし、今後数カ月間でそのアプローチの正当性を主張するとした。アップルは自社の計画がDMAを順守していると確信しているとした。

欧州委はまた、アップルの代替アプリストアに対する新たな料金体系と、アマゾンのマーケットプレイスにおけるランキング慣行に関する調査も進めている。

EUは、DMAで定められた期限である1年以内に調査を終えることを目指している。

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