米中、輸出規制巡る情報交換に向けた対話開始で合意＝米商務省

米商務省は２８日、米中が輸出規制に関する情報交換に向けた対話を開始するほか、商業問題に関する新たな公式の作業部会を立ち上げることで合意したと発表した。北京市で撮影（２０２３年　ロイター/Andy Wong/Pool via REUTERS）

David Shepardson

[北京 ２８日 ロイター] - 米商務省は２８日、米中が輸出規制に関する情報交換に向けた対話を開始するほか、商業問題に関する新たな公式の作業部会を立ち上げることで合意したと発表した。

レモンド米商務長官は中国の王文涛商務相との会談後に、この対話は「米国の国家安全保障政策に対する誤解を減らすためのプラットフォーム」を提供すると指摘。「われわれは、国家安全保障に関して妥協したり交渉したりすることはない」とした。

レモンド氏によると、輸出規制の情報交換に関する初の直接会合は２９日に北京市で中国商務省の次官補レベルで開催されるという。

また、商業問題に関する新たな作業部会は米中の政府高官および民間企業の代表らが参加する協議メカニズムで、「貿易・投資問題の解決策を模索し、中国における米国の商業的利益を促進する」ものという。

レモンド氏は中国での事業展開が難しくなっている米企業の懸念に対処することを望むと言及。「われわれは正式なコミュニケーションを行う予定だ」とした。

この作業部会は年２回、次官レベルで開催され、２０２４年初めに米国が初会合を主催する。

米中はまた「企業秘密やビジネス上の機密情報の保護強化に関する」技術的な話し合いのために、双方の専門家を招集することにも同意したとした。