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米利下げ開始、年内が「適切な可能性高い」=ボストン連銀総裁

ロイター / 2024年2月29日 5時26分

米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は28日、連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ開始が「適切になる可能性が高い」と述べた。2022年1月撮影(2024年 ロイター/Joshua Roberts)

[28日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は28日、連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ開始が「適切になる可能性が高い」と述べた。

ダートマス大学でのイベント向けの講演原稿で「年内に緩和政策を開始することが適切になる可能性が高いと確信している」とし、「そうなれば、段階的に金利を引き下げるという体系的でフォワードルッキングなアプローチが、安定した物価と雇用の最大化を促進しつつリスクを管理するのに必要な柔軟性を提供するはずだ」とした。

また、最近のインフレ統計や雇用関連指標が予想を上回っていることを受け、FRBがインフレ率を2%目標に戻す道のりは引き続き平坦ではない公算が大きいと指摘。「FRBの2つの責務(デュアルマンデート)達成に向けた進展の持続的かつ広範な兆候が見られることが重要」としつつも、その進展にはむらがあり、「全てのデータが一様になることを期待するのはハードルが高すぎる」とした。

その上で、住宅インフレと住宅以外のサービスインフレの持続的な低下、および賃金上昇ペースがインフレ圧力に拍車をかけていないことのさらなる証拠を求めているとした。

質疑応答では、FRBは政策変更を行う前に「時間をかけて」データを評価し、FRBの2つの責務を確実に果たすべきと強調。利下げが過度に遅れ経済が打撃を受けるリスクを懸念する人々と利下げが早すぎてインフレの進展に歯止めがかかることを懸念する人々の双方の見解に理解を示した上で、双方のリスクは「よりバランスがとれている」とし、これがFRBが2つの責務達成を目指す中で慎重かつ体系的に行動する理由の1つとした。

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