米州でデング熱感染が急増、過去最悪シーズンの恐れ

世界保健機関（ＷＨＯ）の米州事務局である汎米保健機構（ＰＡＨＯ）のバルボサ事務局長は２８日、１─３月に米州で発生したデング熱の症例が前年同期の３倍に増加したと明らかにした。写真は、２０１８年１月２４日にアルゼンチン・ブエノスアイレスでデング熱などの予防接種を受ける子どもの様子。（２０２４年　ロイター／Marcos Brindicci）

Marion Giraldo

[メキシコ市 ２８日 ロイター] - 世界保健機関（ＷＨＯ）の米州事務局である汎米保健機構（ＰＡＨＯ）のバルボサ事務局長は２８日、１─３月に米州で発生したデング熱の症例が前年同期の３倍に増加したと明らかにした。

特にブラジル、アルゼンチン、パラグアイで多く、バルボサ氏は記者会見で「おそらく過去最悪のデング熱シーズンになる」と述べた。

ＰＡＨＯが３月までに確認した米州のデング熱発症者は３５０万人超、死者は１０００人超となっている。

バルボサ氏によると、２０２３年通年に米州全体で確認したデング熱症例は約４５０万件で、今年は過去最大に達する状況とみられている。

米疾病対策センター（ＣＤＣ）のデータによると、デング熱感染リスクがある地域に住む人は世界人口の約半分に当たる約４０億人だという。