米、崩落橋再建へ6000万ドル承認 最終費用は20億ドルも

　３月２８日、米政府は、東部メリーランド州ボルティモアで崩落した橋のがれき撤去と再建着手のための緊急資金として、まず６０００万ドルの拠出を承認した。写真は崩落した端。米メリーランド州 ボルチモアで撮影（２０２４　ロイター／Tom Brenner）

David Shepardson　Daniel Trotta

[２８日 ロイター] - 米政府は２８日、東部メリーランド州ボルティモアで崩落した橋のがれき撤去と再建着手のための緊急資金として、まず６０００万ドルの拠出を承認した。

崩落事故は２６日に大型貨物船が衝突して発生し、６人が行方不明となっていた。２人の遺体が収容されたが、４人はなお行方不明で、死亡したとみられている。

緊急資金は同州のムーア知事が要請し、米運輸省の連邦道路局がわずか数時間で承認。異例のスピードとなった。

同氏は記者会見で、行方不明の作業員の発見が最優先とした上で、その後にがれきを撤去して船舶の航行を再開させ、橋を再建をしたいと述べた。

米メディア「ロール・コール」によると、連邦当局者はメリーランド州議員に対し、最終的な再建費用は少なくとも２０億ドルに膨らむ可能性があるとの見方を示した。