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実在しない「阪東橋」が、なぜ駅名に? 実はグルメの宝庫、ブルーライン「阪東橋駅」周辺を歩いてみた

オールアバウト / 2024年4月13日 20時55分

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横浜市営地下鉄ブルーラインでは比較的マイナーな駅の阪東橋駅。「阪東橋」という橋は存在するのか、どんな街並みが広がっているのか、その疑問を探るべく、駅周辺を歩いてみました。

横浜市営地下鉄ブルーラインの駅名になっている「阪東橋」ですが、現在は橋としての「阪東橋」を見ることはできません。

横浜市道路局橋梁(きょうりょう)課の資料によると、大通り公園のある場所には以前、吉田川と新吉田川が流れていました。1923年に発生した関東大震災により吉田川・新吉田川に架かる橋梁(きょうりょう)は被災。復興事業で架替えが行われ、1926年に「阪東橋」という橋が新設されました。

その後、1965年に横浜市六大事業が策定され、吉田川・新吉田川の地下部分には横浜市営地下鉄、地上部分には大通り公園の整備が進められます。これに伴い、1973年までに吉田川・新吉田川は埋め立てられることになり、阪東橋も撤去されました。

現在の駅がある場所に阪東橋があったことから、駅名となったそうです。

昭和の雰囲気が残る、横浜橋通商店街

阪東橋駅1A出口から東へ200メートルほど進むと、横浜橋通商店街の入り口が見えてきます。

横浜橋通商店街は「いきな下町」をキャッチフレーズにした庶民的な商店街。全長350メートルに及ぶアーケード通りを中心に、生鮮食料品や総菜、日用雑貨を扱う約130の店舗が軒を連ねています。戦前から続く商店街で、今も昭和の雰囲気が残っています。

横浜橋も阪東橋同様、かつて新吉田川に架かっていた橋の名前で、現在は見ることができません。

アーケード通りの真ん中付近の路地には金刀比羅大鷲(おおとり)神社があります。11月の「酉の市」では、縁起物の熊手を買い求める人と露店が通りを埋めつくします。

近隣には、三吉橋通り商店街と医大通りもあり、それぞれ老舗が軒を連ねています。

絶品おすすめ! 尾道ラーメンと町中華

広島・尾道ラーメンを提供する「麺や太華(たいか) 横浜橋店」
筆者のおすすめは、横浜橋通商店街の入口にある「麺や太華(たいか) 横浜橋店」。こちらは、広島県竹原市にある「太華園」の流れをくむラーメン店。看板メニューの中華そば(税込850円)は、本格派の尾道ラーメンです。

中華そば(税込850円)
鶏ガラがベースのスープに、背脂を散らすタイプ。麺は平打ちのストレートで、デフォルトの具はチャーシュー、メンマ、青ネギ。この青ネギがこだわりの逸品で、広島県の倉橋島から直送されているそうです。

中華そばとともにおすすめしたいのが炒飯(税込650円)。パラパラで絶品です。

絶大な人気を誇る「酔来丼」(税込500円)
そして、もう1軒のおすすめが、350メートルのアーケード通りを通り抜けた先にある「酔来軒(すいらいけん)」。1940年創業の町中華で、人気ナンバーワンはまかないを改良してメニュー化した「酔来丼」(税込500円)です。ごはんの上に、目玉焼き、ネギ、メンマ、2時間じっくり釜で焼いたチャーシューが乗っています。

メディアにも多く取り上げられている「酔来丼」ですが、チャーシューが増量になる、「スペシャル酔来丼(税込950円)」なる裏メニューが存在します。このメニューが書かれている場所を発見した人だけがオーダーできるので、メニューをじっくりと(ひっくり返して)みてください。

新しい店が阪東橋のイメージを変えていく?

連日行列の絶えない「UNI DONUTS(ユニドーナツ) 横浜阪東橋」
「酔来軒」から横浜市立大学附属市民総合医療センターのほうに歩いていくと、「UNI DONUTS(ユニドーナツ) 横浜阪東橋」が見えてきます。2023年12月15日にオープンした横浜発のカフェブランド「UNI COFFEE ROASTERY(ユニコーヒー ロースタリー)」が手掛ける生ドーナツのテイクアウト専門店です。

ホイップ(税込350円)
とろける食感の生ドーナツ6種類を販売しており、行列が絶えません。あまりの人気で11:00から配付される整理券が必要でしたが、2024年4月現在は整理券なしでも購入できるようになりました。
どんな生ドーナツなのかは、All About ニュースの記事をご覧ください。

阪東橋駅の北側にある阪東橋交差点を渡った先には「イセザキ・モール1-6St.(伊勢佐木町商店街)」があります。このイセザキ・モールは伊勢佐木町1丁目から6丁目までですが、藤棚浦舟通りを挟んだエリアにポツンと「7丁目」が存在します。

2023年12月にオープンした「CAFE YOSHIZUMI(カフェ ヨシズミ)」
1~6丁目とは少し雰囲気が異なり、広めの富士見川公園があることから、週末は子ども連れのファミリー層を多く見かけます。そんな伊勢佐木町7丁目で「おしゃれなカフェがオープンした!」と話題となっているのが「CAFE YOSHIZUMI(カフェ ヨシズミ)」です。

横浜山手エリアにあった「季節の喫茶 吉住」が移転し、2023年12月にリニューアルオープンしました。店主は千葉県・木更津出身の稲毛ひろ美さん。店名の「YOSHIZUMI」は、おばあさまと営んでいた「宿 吉住」の思いを受け継いだものだそう。

オリジナルブレンド(税込700円)と1番人気のスイーツ、オリジナルプリン(税込430円)
木更津「ブラジル屋」のコーヒー豆を使い、ネルドリップで丁寧に淹れてくれるコーヒーは、歩き疲れた身体と心を癒してくれました。コーヒーはテイクアウトもできるので、UNI DONUTSとともに公園で食べるのもおすすめです。

新旧のグルメを求めて、横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」で降りてみませんか。

この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。
(文:田辺 紫)

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