1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

東京と大阪にある「日本橋駅」、意外に多い共通点 ニホンバシとニッポンバシ、読み方は違うが…

東洋経済オンライン / 2024年4月3日 6時30分

東京の日本橋。東京メトロ銀座線・東西線の日本橋駅は画面手前にある(筆者撮影)

日本という国の読み方は、「ニッポン」と「ニホン」の2通りある。法律でどちらか一方に決められてはいないそうだが、NHKでは正式の国号として使う場合は「ニッポン」、そのほかの場合は言葉に応じて読み分けているという。

【写真を見る】読み方は「ニッポンバシ」「ニホンバシ」どっち?東京にも大阪にもある「日本橋」。駅周辺の雰囲気はまったく違うようでも共通点がある?

そして駅名にも、「ニッポン」と「ニホン」がある。よく知られているのが、東京都と大阪府の日本橋駅で、前者は「ニホンバシ」なのに対し、後者は「ニッポンバシ」と発音する。

この2つの駅、字面以外にも似ているところが多い。まずは駅名の由来になっている橋が、ともに江戸時代の初期に架けられている。

東京と大阪の日本橋

東京の日本橋は、江戸幕府が開かれた年、当時は平川と呼ばれていた川に架けられたもので、まもなく五街道の起点に定められた。その後の川の付け替えで日本橋川に名を変え、高度経済成長期に首都高速道路が上を通るようになった。

大阪の日本橋は、江戸初期に開削された道頓堀川を渡る、紀州街道(堺筋)の橋として生まれた。川の名前は、堀の開削に尽力した安井道頓の名を取ったものだ。ちなみに道頓堀の象徴といえる戎橋は、日本橋から500mほど西にある。

かつては路面電車が橋の上を走っていたことも共通するが、どちらも1970年前後に廃止された。

地下鉄の駅が生まれたのは東京のほうが早く、第2次世界大戦前の1932年に、まず現在の東京メトロ銀座線の駅が開業した。この付近にあった高島屋と白木屋という2つの百貨店が建設費用の一部を負担したという。そして戦後に都営地下鉄浅草線、東京メトロ東西線の駅が作られ、乗換駅になった。

東京メトロの駅は、中央通りと永代通りが交わる日本橋交差点付近にあり、銀座線は中央通りの地下2階、東西線は永代通りの地下3階にホームがある。所在地は中央区日本橋1丁目だ。

残る都営浅草線の駅は、当初は江戸橋駅と呼ばれていた。浅草線の駅は、中央通りの200mほど東を走る昭和通りの地下2階にあり、日本橋川を渡る橋は江戸橋、所在地は中央区江戸橋1丁目なので、この駅名になったようだ。

大阪の日本橋駅は戦後生まれ

大阪の日本橋駅はすべて戦後生まれだ。まず現在の大阪メトロ堺筋線が1969年に開業し、続いて同じ大阪メトロの千日前線、近畿日本鉄道難波線の近鉄日本橋駅の順で開業した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください