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KAT-TUN上田竜也の約14年ぶりのソロコンサート「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」レポ!

ananweb / 2024年2月9日 19時0分

KAT-TUN上田竜也の約14年ぶりのソロコンサート「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」レポ!

約14年ぶりにソロコンサートを開催したKAT-TUNの上田竜也。「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」と題して、1月から北海道、愛知、大阪、福岡、東京と全国5都市のZeppにて公演。最終日、Zepp DiverCity TOKYOで行われた2月6日(火)の昼公演・セミファイナルステージの模様をお届けします。

上田竜也14年ぶりのソロコンは、ファンとバンドメンバーへの愛情が伝わるピースフルな空間

東京に大雪が降った翌日――。Zepp DiverCity TOKYOの会場内は、寒さはどこ吹く風。積もった雪も一瞬で解けそうなほど、始まる前から熱気に満ち溢れていた。館内の電源トラブルが発生し、定刻の14時を20分過ぎた頃にようやくスタート。開始の案内が告げられると、手拍子で「竜也」コールが巻き起こる。

雷の音が鳴り響くと、客席の頭上には、全長6.5mもある巨大なドラゴンが登場。世界初の演出というドラゴンバルーンが縦横無尽に舞い踊る姿は、大迫力で圧巻な景色だ。

一匹のドラゴンの化身が会場に降り立ったように上田さんが勢いよくポップアップで現れ、「お待たせしました~! 最高に盛り上がって行こうぜ」と叫ぶ。

1曲目は、上田さんが作詞を手掛けたハイテンションナンバー「ヤンキー片思い中」だ。ケンカでは負けないヤンキーの恋心を綴る楽曲では、サングラスを装着し、腕にはドラゴンのタトゥーペイント、衣装の背中にもゴールドのドラゴンが施されたワイルドなビジュアルを披露。ステージ中を動き回り、「お前が好きだよ」というフレーズを歌う場面で、バンドメンバーとグータッチ。最後は、サングラスを勢いよく外して、キメ顔を覗かせる。

続いては、雪の日の切ない恋の別れを歌う「~again」。雪が降るこの季節にぴったりな楽曲をしっとりと歌い上げた後、スタンドマイクを前に色っぽく歌ったのは、2006年に上田さんが赤西仁さんと共作で作詞を手掛けた「BUTTERFLY」。情熱的なナンバーをバンドメンバーと顔を見合わせながらシャウトしていく。

4曲駆け抜けたところで、「皆さん、お待たせいたしました。20分ほどですか。ちょっと電源が落ちましたね。すみません…! 僕のジラしプレイではありません(笑)」と会場を笑わせる。続けて、「きっと神様が『MOUSE PEACE』を止めたくないと言っているのでしょう。…と言っても、このまま押すと2回目公演に支障が出てしまいます。まあ、そのことは一旦置いといて、昼公演をしっかりと楽しんで素晴らしい時間にできればいいなと思っていますので、皆さんよろしくお願いいたします」と、ユーモアたっぷりに挨拶。

そこから「ちょっと声出してみますか。もう散々声出しやったからな。1階、行けるかい? 2階、行けるかい? 真ん中、行けるかい?」と、男らしく呼びかけ、「そこ行けるか!」とピンポイントで1階の1部の席を指さすと、大きな声が会場に響き渡り、「素晴らしい。1人でも声を出せる勇気、素晴らしいでございます(笑)。今日の声も期待ができますね」とご機嫌だ。

そこから一緒にずっと走り続けてきたバンドメンバーを紹介。ドラムのメンバーなら「皆さんの感情のコントロールはドラムによってコントロールされていると言ってもおかしくありません。やっぱりドラムってすごく上がるからね、感情が。俺はよく1曲目の『ヤンキー片思い中』で(ドラマーと)目を合わせているんですけど、ドラムが乗れば乗るほど、こっちのテンションも上がっていく。感情をコントロールするのが、ドラムだと思っているんで、皆さんうちのコントローラーをよろしくお願いします」など、1人1人丁寧に愛情たっぷりにからんでいく様子から、仲間を大切にする上田さんの想いが溢れまくり。

自分の紹介では、「MOUSE PEACEの大魔王、上田竜也でございます」と名乗り、「もう今日で終わりですけどもね、このメンバーでやってまいりました。わかる、わかる。君たちよりも俺たちの方がさみしい気持ちなんで」と観客と会話しながら、「楽しい時間を過ごして、皆さんを夢の世界へご案内したいと思います」と「Lollipop」へ。噴き出し花火のスパークラーが熱く燃え上がる中、ダンサーを従えて激しくダンス。

今回のステージは、“上田竜也の歴史全てを詰め込む”という内容になっており、ロックからバラード、幅広いジャンルで多彩な表情を魅せつけた。上田さんがこれまで手掛けた作詞曲の披露も盛りだくさん。2007年に作詞した「Lost」は、愛の喪失感を歌うディープな曲で、色っぽく衣装をはだけさせながら、鍛え上げられた肉体美をアピール。

“モンスターメイク”と上田さんが呼んでいた真っ赤なルージュをオーバーリップに仕上げたメイクが目を引く姿で歌ったのは、「MONSTER NIGHT」。ロングのヘアウィッグにファーが付いたモンスター衣装でうさぎのダンサーやフランケンシュタインのダンサーたちと歌い踊り、ポップでファンタジックな世界へ突入。

どこからともなく甘いお菓子の香りがすると思いきや、「皆さん、『MONSTER NIGHT』という曲でチョコレートの匂い、感じました? この機材、すごくお金がかかっているので、皆さんに感じていただいて何よりでございます(笑)」と上田発信で仕掛けられた煙が香り付きだった種明かしをしていた。

MCでは、1月6日からスタートしたZeppツアーを「こんなに濃厚な1か月ももう終わり」と振り返り、「濃厚で楽しい思い出をたくさん作らせていただいて。そして、この東京へ戻ってきたというわけでございます。あっという間だったなぁ」と名残惜しそう。そこから、初期の上田さんソロツアー「MOUSE PEACE」からギターを担当するまさみさんの話に。

劇場アニメ『耳をすませば』でヒロインの雫が「カントリー・ロード」を歌う場面で、最初は「私、絶対に無理、無理…!」と遠慮していたのに歌い出したら、堂々と声を張り上げる可愛らしさを説明するまさみさん。上田さんは、この話が大好きで何回も聞いているそうで、「俺、この話聞いてから、もう1回、観直したのよ。雫の野郎、歌うまでは無理、無理って言っていたのに手まで叩き始めちゃって(笑)。皆さん、ちょっと観直してみてください」と、力説するひとコマも。

上田さんがモンスターメイクを落とす間、まさみさんが上田さんに代わってトークを繰り広げる場面も。前日の公演では、堂本光一さん、越岡裕貴さんが見学に訪れ、MCでトークに参加。その後に上田さんから「じゃあ、まさみ頼むね」って1人でトークを頼まれたそうで「ヤバない? 阪神対巨人観た後、草野球を観るみたいな感じやん(笑)」と焦った話を披露しつつ、“上田竜也の理解度チェック”と題した小テストを出題。「とある夏の日、私とターボーさん(上田さん)とバーベキューしておりました。私は、ウインナーが焼けたなと思って食べようとしました。そしたらターボーさんが、『あ、まさみ。ちょっと待って!』と、この後なんと言ったでしょうか」というお題。正解は「まさみ、あと、8秒待って」だったそうで、食べたら、「8秒前より美味しいよな」と。ここで上田さんがステージに戻ってきて、「はちきれそうではちきれないくらいが旨い!」と、独自の見解を語っていた。

「目の前にピアノがあるので、ぜひちょっと弾いていきたいんですけど、弾く曲名は、『カンタービレ』でございます。皆さんは歌詞が出るので、カラオケとして歌ってください。意外と難しいです。最後にラップも待ち構えています。きっとSNS等で知って、練習してきているでしょう?」と、会場を見渡す。「音楽室でピアノを弾いている男を、ちょっと盗み見るみたいな感じにしていただければ、気にせずに俺も弾けるんで」と前置きがあった後でピアノ演奏タイム。ファンの歌声に「綺麗な歌声でございます!」と気持ち良さそうに歌うファンに特大の花丸をつけていた。

MC明けに「いいタイミングで雪が降ってくれました。つまり、何を歌うかわかりますね? 僕が初めて作詞作曲した曲ですね。あれは、もう20何年前の話かな」と、前フリをしてから歌ったのは、「Love in snow」。ピアノの美しい調べから始まったこの曲は、雪景色の情景が思い浮かぶような繊細なラブバラードだ。

ライブ後半のKAT-TUNブロックでは、中丸雄一さんのソロ曲「WHITE WORLD」や亀梨和也さんのソロ曲「1582」もメンバーへのリスペクトを込めて熱唱。殺陣パフォーマンスを織り交ぜた華麗なダンスで舞い、ラストは、人差し指を唇にあてるポーズで会場を湧かせた。

他にもKAT-TUNの大ヒット曲「Keep the faith」と「RESCUE」を歌う場面も。「RESCUE」ではラップパートで中丸雄一さんがステージ上に飛び入り参加のサプライズ。ふたりで背中合わせになって歌う場面もあり、この日最大の割れんばかりの大歓声が…!

歌い終わると中丸さんが「『MOUSE PEACE』最終日、おめでとうございま~す! 素晴らしい。いや、ずっともちろん拝見させてもらってましたけど…エモい!! 自分の学生時代とかもひっくるめて振り返って来れて良かった。いや~、よく頑張ってるよ」と大絶賛。「中丸くんがMCに来たら、もう中丸くんに全部任せるっていうのが定例なんで…」と話を振る上田さんに「わかりました。でも、あれですよね、色々諸事情でトラブルがあって、ちょっと押しているから、ここは早く切り上げないと(笑)」と中丸さん。「そしたら、ごめんなさい。夜公演、押させていただきます」と、他愛もない、微笑ましいやりとりが続く。

そして、「(単独)いつぶりっすか? 結構、空きましたよね」と中丸さんが聞くと「14年ぶりぐらいかな」と上田さん。バンドメンバーとの連帯感を見た中丸さんは、「14年ぶりっていう感じじゃないからね。なぜかね、上田くんの14年前のライブの時、バンドメンバーオーディションに立ち会って…」と14年前を振り返る。「俺がこうやってサングラスかけて、偉そうに入って来たら、中丸がマネージャーみたいに『すいません』って(笑)」と、当時の思い出話に花が咲くふたりに会場は爆笑。

中丸さんは個人のYouTubeを開設した宣伝でステージに登場することになり、「だったら、ボイパやってくれよ」ということになったという本日の流れを説明しつつ、「2階のほうで、ちょっと拝見させてもらいましたけど。めちゃくちゃ声が出てますよね」と褒めると、上田さんは満足気に「とにかくファンの子の熱量がすごい!」と嬉しそう。中丸さんは、トレーナーにスウェットパンツというカジュアルな私服で登場したため、「あれだな~。一応、ゲストで出させてもらっているから、なんか衣装着させてくれよ(笑)」と冗談交じりにボヤく姿からもふたりの仲の良さが伝わってくる。

今回のツアーでは、櫻井翔さんと共同制作した新曲「ギリスト!」と「光射す方へ」も披露。「ギリスト!」は櫻井さんとの絆や仲間の大切さが込められた曲で、「光射す方へ」は、ファンの皆さんとの関係をテーマに作った曲だという。ライブでのファンとのコール&レスポンスを意識した曲ということで、事前にこの2曲について上田さんからレクチャーが。「コール&レスポンスの後にぶん回せと言いますので、皆さん永遠にぶん回して下さい。ある意味、耐久勝負でございます(笑)」とお願いがあった通り、会場が一体になってタオルを回し、クラップでひとつに。

ラスト曲は、美しく甘いボーカルが印象的だった「愛の華」。ピンクと白の照明が照らされる中、スモークの煙が幻想的な雰囲気を生み出す。

アンコール後の挨拶では、「皆さん、ありがとうございました。このライブというものはいいものですね。この環境で皆さんと一緒に、声を出して、同じ熱量で、同じ一体感で、時を過ごすというのは、何事にも変えられなものだと毎日、毎日思いながら過ごしています。この公演は1月頭から始まって1か月ほどでしたが、本当に全公演を皆さんと、共に同じ景色、そして同じ熱量を感じることができて、本当に幸せでした」と感慨深げな表情に。

最後に上田さんが「マウス」と叫ぶと、全員で「ピース!」と叫んで、幕を閉じたコンサート。バンドを軸に視覚、聴覚を刺激するこだわりの演出が施されたステージは、14年ぶりのブランクを感じさせないアットホームな空間で愛が溢れていた。

写真・小池理恵、取材、文・福田恵子

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