ASUSが発売した「究極」の2画面モバイルノート「Zenbook DUO」実機レビュー

　Core Ultra 9 185Hを搭載するZenbook DUOの速度を計ってみた。

　まずCPU性能は、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は15161pts、CPU（Single Core）は1803ptsとなった。

　「Core i7-1360P」（12コア［4P＋8E］、16スレッド、5.00GHz、28W）/RAM32GB/SSD512GB+2TBを搭載する「レッツノート FV4 CF-FV4KSCCP」がCPU（Multi Core）は9939pts、CPU（Single Core）は1900ptsだったので、Zenbook DUOがCPU（Multi Core）は153％相当、CPU（Single Core）は95％相当のスコアを記録したことになる。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステム概要

薄型ボディーながらふたつの冷却ファンを内蔵し、システムを効率的に冷却している

ベンチマークは、「MyASUS」の「デバイス設定→一般→パワー＆パフォーマンス→ファンモード」を「パフォーマンスモード」に設定して実施している

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は15161pts、CPU（Single Core）は1803pts、「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は711pts、CPU（Single Core）は106pts

　3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは3731、Fire Strikeは8195、Port Royalは1523となった。

　レッツノート FV4がTime Spyは1886、Fire Strikeは5143だったので、Zenbook DUOが198％、159%相当のスコアを記録したことになる。前評判どおり、「Intel Arc Graphics」は「Intel Iris Xe Graphics」より大幅な性能向上を果たしているわけだ。

「3DMark」のTime Spyは3731、Fire Strikeは8195、Port Royalは1523、「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは12294（とても快適）。平均フレームレートは86.69fps、最低フレームレートは42fps

　ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「WD PC SN560 SDDPNQE-1T00-1102」を搭載しており、シーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4972MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3546MB/sとなった。

ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「WD PC SN560 SDDPNQE-1T00-1102」を搭載、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4972MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3546MB/s

　バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40％で「PCMark 10 Gaming Battery Life」を実行したところ、8時間動作した。75Whの大容量バッテリーを内蔵し、低消費電力高効率コア（Low-power Efficient-cores）で省電力性能をさらに向上させた「Core Ultra 9 プロセッサー 185H」が採用されているだけに、ディスプレーを2枚搭載していても実用上十分なバッテリー駆動時間を備えている。

ディスプレー輝度40％で「PCMark 10 Gaming Battery Life」を実行したところ、8時間動作した

先進性と利便性を兼ね備え アーリーアダプターにもビジネスユーザーにも魅力的モバイルノートだ

　「ASUS Zenbook DUO UX8406MA」は、同社の2画面ノートPCとしては初めて同じサイズ、解像度のディスプレーを搭載することで、多彩なスタイルで活用可能となった。

　なかでも縦に設置したデュアルスクリーンモードでは、省スペースで2画面の利便性を享受でき、ノートPC＋モバイルディスプレーとは比較にならないほど使い勝手も、携帯性も優れている。

　フォルダブルノートPCとは違い、ディスプレー間にベゼルが存在するが、複数ウインドーを表示させればまったく気にならない。スペック的にも、Core Ultra 9、32GBメモリー、1TBストレージと申し分なしだ。

　もちろん相対的には高価なモバイルノートPCではある。しかし、先進性と利便性を兼ね備えており、アーリーアダプターにも、ビジネスユーザーにも魅力的なモデルである。COMPUTEXのプレスルームで何台のZenbook DUOを目撃できるか楽しみだ。