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発売日に電子メモ「Boogie Board(papery)」を予約衝動買い

ASCII.jp / 2024年3月16日 12時0分

今回、予約して衝動買い購入したのがBoogie Board papery(ブギーボード ペーパリー)の「Sサイズ追加シート3枚組」と別売りの「専用スタイラス」

 2009年に人生初のBoogie Boardを米国から衝動買いした筆者だが、その後も新製品が出るたびに衝動買いを繰り返している。昨今はオリジナルモデルのケントディスプレイ社以外のなんちゃってBoogie Boardも中国では多くの種類があり、もはや全てを購入するのは不可能だ。

フニャフニャと曲がる電子メモ 「papery」を慌てて購入

 今回3月1日に届いたのは「Boogie Board papery(ブギーボード ペーパリー)」(以降、ペーパリー:紙っぽい)と呼ばれる新商品だ。筆者が事前予約して購入したのは、2種類あるうちの小さな方の「Sサイズ追加シート3枚組」というペーパリーのキットだった。

「Sサイズ追加シート3枚組」のパッケージ

 慌て者の筆者は、ウェブで衝動予約する時にパッケージに記述されていた、「追加シート3枚アソート」と「スタイラス別売」というただし書きを完全に見落としていた。なので発売日に届いたペーパリーに、ペンのようなモノや爪先で字や絵を描くことはできても、消すことが「まったく」できなかった。

 ペン先の反対側に、マグネットの付いた専用スタイラス付きのブギーボードのBB-15やBB-17は持っているので、その付属ペンで消せるものだと早合点していた。残念ながらペーパリーは、先行するこれらの専用ペンではまったく消去することができなかった。今までとは、互換性のないまったく新しい専用スタイラスが必要だ。

 ペーパリーはサイズ的に従来のBB-12が近いが、最大の違いはビニールシートのようにフニャフニャとふせん紙のように曲がることだ。サイズ的には地上最大サイズクラスの21インチなんちゃってブギーボードと比較すると、そのサイズは12分の1程度だ。

 多少時間差があって、ペーパリーに書いた落書きを消すために専用スタイラスを追加で購入した。慌て者の筆者の問題で、スタイラスとペーパリーが揃って消せるようになるまでに、3日も無駄に過ごしてしまった。

 購入を検討している諸兄諸姉においては、SサイズもしくはMサイズの「スターターセット」の購入をお勧めする。スターターセットにはペーパリー×2枚、専用スタイラス(単6形アルカリ乾電池2本セット済み)、ステンレスシール×2枚と取説が入っており、筆者が購入したヨドバシ.comの価格はSサイズ5170円、Mサイズ5940円であった。

別売りの「専用スタイラス」

 専用スタイラスは、内部に単6乾電池を1本収納するために実測で26g近辺の重量となる。これは過去のどのブギーボードのスタイラスより重いスタイラスだ。ペーパリーへの筆記は、この専用ペン以外でも描き込めるが、消せないスタイラスで描いても手間なだけなので、この専用スタイラスを使うのがまっとうだ。

 筆記跡は最近の他のブギーボードと同じく、緑がかったやや太い線だ。ペーパリーのサイズも10cm平方程度などで、細かな文字をたくさん描いたり複雑なイラストには向いていない。メーカーサイドも「ふせん」と表現しているように、75×75mmのポストイットと同じような目的に使うのが正しいだろう。コンセプトの似た製品にプラスの手書きパッドがあるが、視認性の点でもペーパリーの方が優れている。

 ペーパリー専用のスタイラスペンは、後部先端にリング状のエッジとそのセンターに押すとへこむ金属の針が配置されている。この部分をペーパリーの「boogie boardロゴ」のすぐ上にある丸い端子部分に押し当てて、電流でペーパリーに描いた文字やイラストを消去する仕組みのようだ。けっこう強力なマグネットで吸着するので、くっつけるポジションを誤ることはなさそうだ。

 そしてペーパリーを紙製ポストイットのようにディスプレイの額縁部分に貼り付けるためには、ペーパリーが吸着するための「ステンレスシール」が必要らしい。ステンレスシールはペーパリー(SとMサイズ)が2枚と、専用スタイラスがキットされた「スターターキット」にだけ2枚入っているようだ。このステンレスシールを事前にディスプレイの額縁部分の任意の場所に貼り付けておく必要がある。

 スタイラスすら付属していない「Sサイズ追加シート3枚組」を間違って買ってしまった筆者は、もちろん「ステンレスシール」というモノをいまだ見たことがなかった。しかしダイソーで20個100円くらいで売られてる背面が粘着テープのボタン電池サイズのマグネットを購入すれば一発解決だ。

ペーパリーにメモした内容はスマホで簡単に共有

 ペーパリーに筆記した文字やイラストを記録したりネット上で共有するには、従来からあるBoogie Board SCANアプリをスマホにインストールし、スマホのカメラ機能を使って取り込むことで簡単にできる。

 アプリの導入が終われば、起動して現在使っているペーパリーであるBB-18を選択、続いて使用しているペーパリーのサイズを選択。今回はSサイズ。続いて筆記済みのペーパリーにスマホのカメラを向けて画面中央下の「b」マークのあるスキャンボタンを押せば、ペーパリーの筆記面全体を撮影して白黒反転で表示してくれる。

 あとはスキャン結果の画像を必要に応じて、ノイズを取り除いたり着色したり編集する。周囲の光の加減や反射などでうまくスキャンできない時は、手動設定でスキャンエリアを再設定してリトライも可能だ。編集が終了すれば画像データをスマホに保存したり、クラウドサービスやSNSで仲間と共有することも簡単だ。今回は家族LINEに送ってみたり、自分のGoogle Keepメモに送ってみた。

 半分は無理だと思いながら面倒くさがり屋の筆者は、Boogie Board SCANアプリを使って一度に3枚のペーパリーのスキャンができないか、欲張りなことをやってみた。しかしBB-18は正方形が基本スキャンの設定のようで、横3枚の配列ではスキャンはできるが、横幅が極端にシュリンクされたスキャン結果になってしまった。

 3枚のペーパリーで構成する全体が正方形なら可能かもしれないと思い、3枚のペーパリーを並べた空間にダミーで筆者のmoto razr 40を配置してやってみたところ、ペーパリーの左上にあるスタイラスの吸着部分もスキャンしてしまうことを除けば、概ねスキャンすることは可能だった。

 使い方と考え方により判断は異なるが、3枚重ねたペーパリーの一番上に普通の筆圧で描いてみたところ、いちばん下の3枚目まで同じ文字やイラストがカーボン紙のように転写した。残念ながら消す時は1枚1枚にペン後部のマグネットを当てるしかない。まあこれは考え方次第、使い方次第で別の便利な目的に使えるかもしれない。

 筆者個人的にはペーパリーの時間と共に少し波打ってくるフニャフニャした材質より、従来のソリッドなカチッとしたイメージのブギーボードの方が好感度は高い。

 フニャフニャしたペーパリーは柔らかいがゆえに、重なるがゆえに知らない間に勝手に別のペーパリーか何かに触れて自然に描かれてしまう消しゴムの削りカスのような擦ったようなノイズが残念だ。また素材の特性上、筆記時に部分的に机表面から浮く部分があるのも残念だ。もちろん手に持って筆記するには無理がある。

 早いもので2009年の初代のブギーボード登場から今年で15年。ケントテクノロジーズ社の基本コンセプトは現在の最新のペーパリーBB-18にも引き継がれているようだ。初代製品のコンセプトとインパクトが強力であるがゆえに、後続機種のどれもが初代を抜けきれないところがBoogie Boardの素晴らしさであり残念さでもある。さてペーパリーと同ようの素材を使ったフレキシブルな後継機種は登場するだろうか?

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:Boogie Board papery Sサイズ 追加シート(BB-18S-X3A) ・価格:6050円

・アイテム:専用スタイラス(BB-18ST) ・価格:2530円

・購入:ヨドバシ.com

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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