フルサイズ6000万画素超えの最強ミラーレスカメラ「ライカSL3」実写レビュー

　ボディー内手ブレ補正の公称値は5段と前モデルの5.5段から少々控えめに。とはいえ遠景なら1/2秒、近景でも1/4秒はギリいける感じはするので大差はなさそうだ。

f2/35mmでシャッタースピード1/2秒で撮影。絞りF3.5・ISO100。

f2/50mmでシャッタースピード1/4秒で撮影。絞りF2・ISO400。

　像面位相差に対応したAFはテキパキとピントを合わせてくれる。ただAF-Sではコントラストが低いシーンでピントのピークを一旦越え、戻ってから合焦というコントラストAF的な挙動をすることもあった。おそらく速度より精度を優先した仕様なのだろう。

　メカシャッターも前モデルとは異なるようでストロボ同調速度が1/250秒から1/200秒と遅くなっている。ただ動作音も少し大きくなっているのに何故か嫌な気はせず、むしろ存在感がありシャッターを切るたびに心地よさを感じた。これもライカの魔法だろうか?

　価格にはひるむが所有欲を満たすボディーの造りや、印象的な描写の画質などライカならでは魅力は引き継がれている。カメラマニアが憧れるのも納得だ。

 

■関連サイト

• アスキーの「プレミアム実機レビュー」で最新デジギアを選ぼう!!
• ライカ日本公式サイト