私たちの恋愛はいつも難しく考えすぎている! 恋は動物たちの求愛行動から学ぶしかない
美人百花デジタル / 2021年9月8日 21時0分
あまりにも突拍子すぎる記事のタイトルをつけてしまったなと思いながら、記事を書き始めます。こんにちは、編集のWSです。
前回、私がブログでオススメした〝パンダバーム〟についての記事。読んでくれた方はいらっしゃいますか。その冒頭でお話した、パンダという名前だけで購入した小説について、今回はお伝えしていきたい……というよりさせてください!!
と、これくらい勢いづいてしまうのも、久しぶりに「この小説はたくさんの人に広めなきゃ」と思えるほどの面白い作品だったから。最初から最後まで読者を飽きさせない気持ちのいいテンポ感、そして作中で知ることができる動物の知識は、新たな視野を広げてくれる機会にもなりました。 では、具体的に動物のどんな知識を得られるのかというと、こちらです!!
帯をよーーーーく見てください。(画像荒くて見えないかもしれないな。どうだろう……)
なんと動物たちの求愛行動が恋の悩みを解決すると書かれているではありませんか。しかもタイトルは「パンダより恋が苦手な私たち」。
いやいや、そんなわけあるまい。人間は恋をするとき、やたらと駆け引きをするし、ひとりひとり好きな異性のタイプというものがいる。反対にパンダは目の前にいる異性(果たして動物も異性といっていいのだろうか)なら誰でもいいよ感さえ感じるのに、パンダよりも恋が苦手なんて、本当にあるのだろうか。そう思いながら、なーーんともこの不思議なタイトルとなーーんともインパクトのある帯に書かれた言葉の真意を考えたものです。
そして、最終的には表紙の動物たちの可愛さに負け、気づけば私の手元へやってきた。描かれているパンダやハリネズミ、ペンギンの愛嬌がすごい! いい意味でなんだこれ状態。癒されるとはこういうことかとつくづく思います。やはり可愛い表紙は無敵だ。
野生動物のように生きることで人間の恋は楽になるのかもしれない
表紙と帯だけでここまで語れる小説はなかなかありませんが、では実際問題、内容はどうなのかというと……。まず明言します。主人公はきちんと人間です。さすがに動物ではありませんでした。
あらすじはざっとこんな感じ。
主人公はカルチャー雑誌の編集部で働く女性。あるとき恋愛相談のコラムを担当することになるのですが、自分の恋愛経験ではどうしても執筆が難しいと思い悩んでしまいます。そんなとき、「恋愛」を研究している大学の准教授と出会い、彼に助けを求めるのですが、蓋を開けてみれば、なんと彼は「動物」の恋愛を専門としていました。果たして主人公は原稿を書くことができるのか……!
と、まぁそんな感じで物語は始まるわけですが、はじめにお伝えしたいことが1つ。それは、小説を読みきれないかもという心配はこの本には無用だということ。特に読書が苦手なレディにとって、この悩みはつきものですよね。この本は1冊のなかで1話、2話、3話といったように、休み休みで読める構成なので、活字に慣れていない人でも◎
どのお話も恋愛相談から始まり、動物の求愛行動を学び、原稿を書くといた、シンプルな流れなのですが(あ、もちろん主人公は変わりません)、軸となる主人公の成長や心の変化を少しずつ感じられ、かつ物語の起承転結もすばらしい作品なので、飽きるよりもむしろ続きが読みたくなる恋愛小説。
個人的に好きなポイントは動物の求愛行動が知れるところ。「パンダってそんな風に求愛するんだ!」「ペンギンって、えっ! そうなの!?」とビックリする内容ばかり。
そして私自身が特に「作者さん、すごいな」と思ったのは、これを人間の恋愛と絡めたこと。今までにない角度から切り込まれてくる「動物の求愛×人間の恋愛」で紡ぐストーリーには何度読んでも度肝を抜かれます。
そして、なによりも尊敬するのが、恋愛相談の返答内容に適当さやごまかしなどが一切ないこと。最後には自分が相談者になったような気持ちで懐にスッと落ちてきます。本を読み終えたとき、野生動物のように恋ができたらいいな、でも人間の恋愛もいいよねと、どちらの恋も良いものだと思わせてくれる、とても素敵な作品です。
結末について語り合いたい!あなたは続編希望派?これで完結でよい派?
これだけ好き好きと言っていて、私は急に結末のことを話し始めます。あ、決してネタバレとかではないのでご安心を。
この本を読んだ方、そしてこれから読み終える方にぜひお聞きしたいのが、果たしてこの作品はこのまま終わってしまっていいのか問題。私の意見としては、続編希望派なんです。他の動物の求愛行動についても知りたいし、主人公がこれからどうやって人生を歩んでいくのかを見てみたい。それでいて世のレディたちの恋愛の悩みは今後も一生尽きないわけで、その悩みをどうやって解決させ、いかに読者を共感させるのかも読んでみたい。でも、私の知人は「この話の結末はこれが1番いいと思う」なんて言うから、あれ? そうなのかもと自分の考えがぶれることもあったりして。
だからこそ問いたい!! あなたはこの結末をどう思うのか!
結末の話をされてもわからないよと言う方は、いますぐ書店へ行ってこれをゲットすべき。というより、ここまで読んでいるなら、1%でもこの本が気になっている方だと私は思っています。(勝手にすみません)
結末まであっという間にたどり着くこと間違いなしなので、ぜひ一度、読んでみてください。
読み終えたとき、物語の内容についてはもちろん、好きな動物の求愛行動はどれだったかを語り合いましょう。
(どこで語りあうんだという疑問は胸に秘めていてください)
編集WS
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