老化のカギは「腎」！東洋医学で考えるアンチエイジング

こんばんは、薬剤師の芝軒千紘です。

「年齢よりも老けて見られた！」「同級生の方が若々しく見えるのはなぜ!?」こんなふうにショックを受けたことはありませんか？　東洋医学では老顔の鍵は「腎（じん）」が握っていると考えます。「腎」を意識したアンチエイジングとおすすめの漢方薬を解説します！

若々しさを保つ「腎」

「腎」は生殖エネルギーに関連が深く、成長や性ホルモンなどとの関わりがあると言われます。腎が健康な人は元気で疲れにくく、若々しさがあるのが特徴です。腎の働きが弱まっている人は、足腰のだるさ、冷え、耳鳴り、白髪、抜け毛などのトラブルが起こりやすくなります。また更年期障害、精力の減衰、排尿障害など加齢による症状との関連もあると言われています。

2種類の腎が存在する？

腎は生まれつきもった「先天の腎」と、食事などから作られる「後天の腎」があると言われています。つまり食事で改善できる部分も多いということ！　では早速腎の効果を高めるためにおすすめの食材を見ていきましょう。

腎の働きを高める食材（1）「黒い食材」

黒胡麻、黒米、黒キクラゲ、黒豆、椎茸などの「黒い食材」は腎の効果を高めたい人におすすめ。海藻類や椎茸も含まれます。

腎の働きを高める食材（2）「魚介類」

えび、牡蠣、鱈などの魚介類も腎におすすめ。これらの食材は元気を保つエネルギーの維持に必要な「気」を補います。

腎の働きを高める食材（3）「鹹味（かんみ）」

鹹味とは塩辛い食材とも言えます。昆布、醤油、味噌などの食材が含まれます。塩分の取り過ぎには注意したいので、味噌などの調味料でうまく取り入れていきましょう。

「腎」の機能を高める漢方薬

八味地黄丸（はちみじおうがん）

「若返り薬」と呼ばれることも。加齢によって張りや潤いが失われてしまいます。代謝や冷えが気になっている人におすすめの漢方薬。また白髪が目立ちやすい人のお悩みにもおすすめ！　美容、疲労、妊活にも広く用いられる漢方薬です。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

芝軒 千紘（しばのき ちひろ）

薬剤師。大学病院の門前薬局にて勤務後、より多くの人に健康に興味を持ってもらえるよう、パーソナルの栄養相談・指導などに従事。現在はオンライン薬局YOJOにて体質に合わせたオーダーメイド漢方の提案をしている。