運転免許は単なる資格のみにあらず? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.66~
バイクのニュース / 2020年10月14日 17時0分
レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、新聞記事で知った大型二輪免許を不正に取得した事件について違和感を覚えたと言います。どういうことなのでしょうか?
■たまに見かけるバイクに関する報道記事は不可解な事件だけ?
ちょっと以前の話、新聞に不可解な事件が報道されていた。大型二輪免許の検定試験を替え玉受験でパスしたライダーが御用となった、というのである。
小さい記事からの事象だから、推察も含めて分析するとこういうことらしい───大型二輪にはどうしても乗りたい。でも試験に合格する自信がない。顔が似ている兄弟に替え玉受験を依頼した───というのだ。いやはや、感動的な美談……ではない。
それにしても、そこまでして大型二輪の免許を取りたいとは、相当バイク好きの所業だと想像する。大学受験や国家公務員上級試験ならば、わからなくもない(?)。そもそも難関だから他人の頭脳を借りなければ合格は怪しい人も少なくなかろう。不正発覚を覚悟で替え玉受験しても、バレなければ得るものも大きい。「受かっちまえばこっちのもの」って考え方なのだろう。ハイリスク・ハイリターンである。
だが、大型二輪はそんなに難関なのか? いや、確かに簡単ではない。だが、不正合格しても、かえって未熟なライディングを晒すことになるかもしれないわけで、つまり危険で不利なのは自分である。ハイリスク・ノーリターンなのだ。
いやむしろ、白バイに目をつけられないよう、ことさら慎重にライディンングしていたかもしれない。一時停止では、じっくりピッタリと足先を地面につけていたのだろう。指定速度を厳格に守っていたのかもしれない。模範ライダーを演じていた可能性は高い。公道ではとても安全なライダーだった……かもしれない。
2020年シーズンも『BMW Team Studie』のレーシングドライバーとして活動する木下(写真中央)
そうまでして、ビクビクしながらツーリングに出かけて楽しいのだろうか? おそらく警官に職質された時のために、顔が似ている兄弟の免許証を持っていたに違いない。職質されても、いけしゃあしゃあと本人に成り済ませていたはずである。
替え玉受験で免許を不正取得し、安全運転するくらいならば、正々堂々と受験しても良さそうなものである。それほどバイクに乗りたかった、ってことだろうけれど、なんだかなぁ? である……。
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