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CEVライダー 石塚健のレースレポート「全日本ロードレース選手権 最終戦に代役参戦」

バイクのニュース / 2021年9月26日 17時0分

CEVレプソルインターナショナル選手権に参戦するレーシングライダー、石塚健選手のレースレポート!第6回目は、急遽代役参戦を果たした、全日本ロードレース選手権最終戦について。全日本に急遽スポット参戦をするライダーの、葛藤を教えてくれました。

■練習走行は35分1本のみ! ぶっつけ本番状態の公式予選

 こんにちは! レーシングライダーの石塚健です。今回は、2021年9月17日から9月19日に開催された全日本ロードレース選手権最終戦 オートポリスラウンドに、急遽代役参戦をしてきたので、そのお話をしたいと思います!

 今回、スポット参戦をすることになった経緯としては、全日本ロードレース選手権のST1000クラスにフル参戦するチーム「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」に所属する渥美心選手が、世界耐久選手権へのスポット参戦が決定したということで、その代役としてチームからオファーをいただきました。

 参戦が決まったのは、8月の中旬頃。既に、最終戦の舞台となるオートポリスサーキットでの公式テストは終了していた為、テストには参加できず、ぶっつけ本番状態での参戦となりました。

 マシンは、BMW「S1000RR」、タイヤはダンロップのワンメイクタイヤとなっており、僕にとってはどちらも今回が初めての使用です。

 また、オートポリスサーキットを走るのは、2018年の全日本選手権J-GP2クラスに参戦していた時以来の、3年振り。加えて、1000ccでのスプリントレースは自分自身初めての経験であり、色々と初めてづくしのレースとなります。

全日本ロードレース選手権最終戦 オートポリスラウンドに急遽代役参戦した石塚健選手

 そのため、この話を頂いた時は、正直少し迷いました。

 理由は、国内のレースのなかでも特にST1000クラスはレベルが高く、この初めて尽くし、テスト無しという状況を考えると、かなり難しい挑戦となるからです。

 僕には、この2年半という期間をヨーロッパで揉まれ、しのぎを削ってきたプライドのようなものもありましたし、良いレースができなければ、ライダーとしての印象や評価を下げかねません。

 どんな状況での参戦だとしても、グリッドに並んでしまえば結果は出る。言い訳はできないという、リスクやプレッシャーが少なからずありました。

 しかし、「少しでも弱気になった自分が許せない」と思い直し、参戦を決断。よくよく考えてみると、参戦をする上で、スケジュール的な問題はなく、自分の活動を見て評価してくれているチームがオファーをくれていることや、何より上手く行けば自分自身の良いアピールの場になるなど、断る理由はありませんでした。

 同時に、自身が今季参戦するCEVに向けての活動も、コロナ渦ということもあり、資金面で行き詰まっていました。

 そこで、厳しい状況は百も承知で、世界を目指す自分にとって、この状況でどこまでいけるのか。真価を問われる一戦になるのではないかと考えたのです。

 そして参戦が決まってからの1か月と少しの期間、さまざまなトレーニングを積みました。

全日本ロードレース選手権最終戦 オートポリスラウンドに急遽代役参戦した石塚健選手。参戦が決まってからはモトクロスをメインにトレーニングを行ってきました

 モトクロスでのダートトレーニングをメインに、1000ccのライディングに向けた筋力トレーニングをほぼ毎日。

 レースで使用するマシンに乗る時間はないので、可能な限りイメージトレーニングに励みました。

 そうして迎えたレースウィーク。最終戦には、31台のエントリーがありました。

 唯一のフリープラクティスがある金曜日には、九州地方に大型の台風が接近していましたが、午前中におこなわれたFP1は、乾きかけの微妙なドライコンディションで走行することができました。

 僕は、マシンやサーキットの状況を確認しつつ、1周1周大切に走り、1本目は1分53秒976で13番手のタイムに付けます。

 しかし、午後に予定されていたFP2は、台風による天候不良でキャンセルとなり、貴重なセッションを走ることができませんでした。

 予選日となる土曜日は晴れ。ドライコンディションのなかで、予選がおこなわれました。

 FP1での35分間の走行のみで、すぐに予選という予想以上のぶっつけ本番状態でのスリリングな予選となりましたが、予選も貴重な走行時間。序盤からフルアタックをかけながら、ライディング面で、様々なトライをしていきます。

全日本ロードレース選手権最終戦 オートポリスラウンドに急遽代役参戦した石塚健選手。ほぼぶっつけ本番という中、予選14番手につけました

 そして、その時の持てる力は出し切りましたが、サーキットの特徴やマシンの芯を掴みきれておらず、結果は、1分53秒177で14番手となってしまいます。

 前日のFP1に比べると、約1秒短縮できましたが、予選順位はそのままレースのグリッドとなるので、後方からのスタートとなってしまいました。

 と、長くなってしまったので、今回はここまで! 次回は、決勝レースの様子をお伝えしたいと思いますので、楽しみにしていてください!

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