人気のカワサキ「Ninja ZX-25R SE」でツーリング!! 様々なシーンで“もっと”走る面白さを感じる
バイクのニュース / 2021年12月23日 11時0分
排気量250ccクラスで国内唯一の4気筒エンジン搭載モデル、カワサキ「Ninja ZX-25R」をツーリングで走らせたなら、どんな楽しみ、どんなおもしろさがあるのか? 高速道路からワインディングまで走らせた印象をお届けします。
■高速道路やワインディング、一般的なツーリング路を走る
「カワサキのNinja ZX-25R、乗りませんか?」と、『バイクのニュース』編集者さんからお話をもらったとき、すぐさま頭をよぎったのは「それならスポーツライディングをしてみたいなあ」ということでした。なにしろ久々に登場した排気量250ccクラスの4気筒エンジン搭載モデルです。
カワサキ「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」(2022年型)カラー:ライムグリーン×エボニー
パワーモードやトラクションコントロール(KTRC:カワサキトラクションコントロール)といった電子制御に加え、用意された「SE」モデルにはアップ&ダウン対応のクイックシフターも備えています。
また、『Ninja Team Green Cup』というワンメイクレースも開催されており、普段、下手の横好きでサーキットライディングを楽しむ筆者(伊藤英里)としては、ついついこのバイクで走るスポーツライディングが気になってしまったわけです。
そこで、高速道路を走り、適度なワインディングも走ることができるルートでツーリング決行です。東名高速道路を経由し、伊豆スカイラインを走る約350kmのルートを設定しました。
「Ninja ZX-25R」(以下、25R)の街乗りについては別の記事で詳細をお伝えするとして、こちらの記事ではツーリングをメインとした印象をお送りしたいと思います。
このバイクでワインディングを走りたい。伊豆スカイラインまでツーリング
まずは高速道路。スロットルを開けると、ライダー心をくすぐるエキゾーストノートともにやってくるトルクによって、あっという間にスピードが上昇していきます。そこに恐怖感は無く、スルスルと上昇するスピードに「あれっ、もうこんなに速度が出ている!?」と驚くほど。
25Rには電子制御のスロットルバルブが採用されており、リニアながら鋭過ぎない反応も扱いやすさを高めています。また、スロットルの軽さも好印象です。付け加えれば、筆者はサーキットライディングは好きだというのに、ハイスピードにビビリ続けております。そんな筆者でも、その加速感、スピードに怖さを感じないのです。それだけ加速がスムーズであり、バイク自体に安定感がありました。低回転時はもちろんのこと、やはり本領を感じるのは中・高回転域で、合流時はもちろん、追い越し時にもまったくストレスがありません。
選択したパワーモードとトラクションコントロール、クイックシフターのオン/オフはデジタル液晶パネルに表示される
ワインディングに入ると、それまでの高速道路や一般道で感じなかった違和感がありました。筆者は普段、トラクションコントロールなどを備えるバイクにはほぼ乗らないためにすぐにわからなかったのですが、トラクションコントロールの影響だったようです。
25Rにはパワーモードがハイパワーとローパワーの2つ、トラクションコントロールは3つのモードを備えています。ハイパワーのままトラクションコントロールを3から1に変更すると、スポーツライディングとしては走らせやすいバイクへと変貌しました。とくに、モード3ではカーブの進入でのバイクの曲がり始めの挙動について、ライダーとマッチしない感覚があったのが、モード1にするとカッチリとはまったのです。
もちろん一般道のワインディングですから、無理なスピードや走り方はしていません。その範囲であっても明らかな違いを感じたのです。なるほど、トラクションコントロールやパワーモードによって、シーンに合ったバイクへと姿を変えることができるのだと思えたのです。
パワーモード、トラクションコントロール、クイックシフターのオン/オフはハンドル左側のスイッチボックスにある「SEL(セレクト)」ボタンで切り替えを行なう
これは走行シーンやライダーのスキルなどにかかわらず、受け止めてくれる幅がとても広いく、細部まで作り込まれたからこそなのだろう、と感じました。だからこそ、スポーツライディングのような走りはもちろん、街乗りでも楽しめる、スポーツ性能に特化したバイクではなく、良い意味で万能性を秘めたバイクではないでしょうか。
※ ※ ※
カワサキ「Ninja ZX-25R」の価格(消費税10%込み)は84万7000円、「SE」モデルは93万5000円となっています。
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