実は違反って知ってた? 気軽にやっているバイクのカスタム
バイクのニュース / 2024年4月21日 10時10分
自分好みに愛車をカスタムするのも、バイクの楽しさのひとつです。ただし、カスタムは違反になってしまうこともあるので要注意。そこで、気軽にできるカスタムのなかでも、注意したいポイントを紹介します。
■マフラー交換は今や肩身が狭い
ノーマルの良さを楽しむのもいいのですが、自分好みにカスタムするのもバイクの楽しさのひとつです。しかし、気軽なカスタムでも、違反になってしまうこともあります。
今回は、そんな気軽にできるカスタムのなかでも、注意したいポイントを紹介します。
マフラーの規制は年々厳しくなっている
カスタムの定番といえば、マフラー交換です。フルエキゾーストの社外品ですべて交換する場合だけでなく、サイレンサー部分だけを交換するスリップオンタイプも、気軽さから人気となっています。
そんなマフラーの規制は時代によって細かく異なりますが、基本的には厳しくなっている傾向。装着するのは認証マフラーと呼ばれる騒音基準をパスしたものでなくてはならず、例えば2010年以降に生産されたバイクだと、認証プレートもしくはEマーク付きのものでないと違反となります。
また、試験をパスしたことを証明する書類が必要になる場合もあって、中古品には付いていないこともあるので注意が必要です。書類が無い場合は、メーカーに依頼して再発行してもらう必要があります。
さらに、騒音規制をクリアしていないと車検をパスできないのですが、車検がない排気量でも細かく騒音値が決まっているので、原付スクーターでもうるさいマフラーを付けていると、取り締まりの対象となり、測定をしたうえで整備不良となることがあるので注意してください。
■意外に細かいハンドルの幅
スタイルを変えるだけでなく、乗りやすくするためにハンドルを交換する場合もあるでしょう。実際に見た目がガラリと変わったり、乗りやすくなったりするので、実用的な効果もあるカスタムのひとつです。
ただし、ハンドルの交換にサイズ変更が伴うと、基準値に入っているかどうかが問題。車検のある排気量のバイクでは車検証に全長、全幅、全高が記載されていて、車幅はプラスマイナス2cm以内。車高もプラスマイナス4cm以内と規定されています。
ちなみに車幅はクラッチレバーとブレーキレバーの先端間で、車高は地上からメーター上部まで。さらにハンドルに付けるミラーも鏡面面積が69cm2以上という決まりもあるため、小さすぎるミラーは違反です。
最近では取り締まりも強化されていて、実際に警察に止められることもあるので、注意してください。
ハンドルの幅もカスタムする際は要注意
ナンバープレートを曲げたりて装着するのも違反のひとつ。
2021年10月以降に登録されたバイクでは、前15度、後ろ40度までしか傾けることはできません。それ以前となる2016年の法律改正では、回転させるのも禁止されているので、新車についてはほぼ純正状態しか合法とは認められません。
フェンダーレスキットを付けると、ナンバーを付けるステーもが無くなるので、タイヤハウスの奥に傾けて付けている人を見かけますが、最近のモデルでは違反となることは頭に入れておきましょう。
■真っ白すぎるライトは違反
ライトのバルブ交換も、実用性や安全性向上を兼ねたカスタムとしてよく行なわれています。しかし、まず問題になるのはライトの色味で、ヘッドライトは色温度が3500Kから6000Kの範囲内と規定されています。
オレンジ色から白色であれば問題はありませんが、真っ青や真っ黄色は違反。1998年4月以降の生産車は常時点灯も規定されています。また、ウインカーはオレンジであるとされていていますが、バルブに色が付いていればクリアレンズでも構いません。
ただ、点灯回数は1分間に60回から120回程度とされているので、極端なハイフラなどは違反です。
ウインカーはオレンジであるとされていていますが、バルブに色が付いていればクリアレンズでもOK
他にも、よく勘違いされているのが、50cc超の排気量であれば二人乗りができるという認識。もちろん基本はできますが、シート形状が二人乗り用でない場合は違反です。
また二人乗り用のいわゆるタンデムシートも、ステップとタンデムベルトもしくはグラブバーが装着されていないと、二人乗りは不可。
一方で、元々二人乗り用だったバイクにシングルシートカウルを付け、ひとりしか乗れなくした場合も、車検には通りません。
車検のある排気量のバイクは、車検証の記載に沿っていることが絶対条件。元に戻して受検するという手もありますが、ハンドルなども含めて、構造変更をして車検証の記載を変更すれば合法になるので、安心して乗るためには、まずは構造変更の届出を行ったほうが良いでしょう。
いずれにしても、些細なことで取り締まりの対象になるのはつまらないことです。法律に沿った正しいカスタムを行うことで、安心してバイクライフを楽しむようにしましょう。
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