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一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?

バイクのニュース / 2024年4月26日 9時10分

多くの荷物や人を運びたいと言う考えから生まれたサイドカー。実際に付けてみたいけれど、中々手が出しづらいという人もいるかもしれません。現在乗っているバイクにサイドカーを取り付けることは、可能なのでしょうか。

■今乗っているバイクにサイドカーってつけれるの?

 サイドカーとは、バイクの横に「側車(サイドカー)」がついている車体を指しています。側車は「カー」や「フネ」と呼ばれ、車体の右側につけられたものを「右カー」、左側につけられたものを「左カー」と言います。日本は左側通行のため、左側につけられることが一般的なようです。

 側車と本体を切り離しても走行が可能なサイドカーは、道路運送車両法施行規則で「側車二輪自動車」と分類されており、切り離しての走行が不可能なものに関しては、「三輪自動車」とされています。

サイドカーとは、バイクの横に「側車(サイドカー)」がついている車体を指すサイドカーとは、バイクの横に「側車(サイドカー)」がついている車体を指す

 サイドカーの魅力の一つとして、通常のバイクよりも荷物を多く乗せることができる点が挙げられます。大きい荷物を持ち運ぶ人の中には、現在乗っているバイクのままでサイドカーを取り付けたいと考える人もいるのではないでしょうか。

 実際にサイドカーは、四輪のように多くの人や荷物を運びたいと言う考えから生まれていますが、現在乗車しているバイクにサイドカーを取り付けることは、できるのでしょうか。

 結論として、現在乗っているバイクに側車を取り付けることは可能となっています。新しく購入して取り付けることも同様に可能です。しかし、取り付けをおこなうためには、いくつかの条件が存在しています。

 まず、サイドカーに乗車するためには、排気量に応じた二輪免許が必要です。サイドカーのみの免許区分は存在していないため、扱いは通常の免許と同様に、排気量ごとで異なっています。

 一方で、サイドカーとよく間違われる「トライク」と呼ばれる乗り物があります。サイドカーと同じ三輪ではありますが、全くの別物。必要な免許の種類も二輪免許ではなく、自動車免許が必要となっているため、間違えないよう注意が必要です。

トライクは、サイドカーと同じ三輪ですが、全くの別物(写真:ハーレーダビッドソン ROAD GLIDE 3)トライクは、サイドカーと同じ三輪ですが、全くの別物(写真:ハーレーダビッドソン ROAD GLIDE 3)

 また、サイドカーを活用した二人乗りや三人乗りは、車検証に記載された定員人数までのみ乗車が可能なため、定員を超過して乗ることが無いよう事前に確認をする必要があります。

 ここで注意が必要なのが50cc以下のサイドカーについて。50cc以下は原付免許での運転が可能ではありますが、側車に人を乗せることはできません。排気量50cc以下のバイクは二人乗りが禁止されており、側車をつけたとしても人を乗せることはできないため、荷物を乗せることのみ可能となっています。

 そのため、自分自身で持っている免許で乗車をすることができるか否かを、事前に確認する必要があると言えるでしょう。

■側車の取り付けや登録方法を解説

 次に、取り付け方法については、販売店や専門店に依頼をすることが推奨されます。ステアリングやフレームなど、装着する必要のあるものが存在しているため、専門家に頼むのが安心です。

 装備についても一般的なバイクと同様であり、乗車する人はヘルメットの装着義務があります。その他の装備や保険、税金についても通常のバイクと同様です。

 しかし、必ずおこなうべき手続きも存在しています。現在使用しているバイクに取り付ける場合には、「側車付二輪車としての車両登録手続き」「改造自動車等の届出手続き」が必要となっています。

 これらの手続きが完了せずに走行した場合に、事故やトラブルが起こった際、保険適用がされないこともあります。ただ、基本的には販売店や専門店が請け負ってくれるため、必要書類を確認して提出することが安心だと言えるでしょう。

サイドカーの運転をする際には、通常のバイクよりも慎重に走行する必要があるサイドカーの運転をする際には、通常のバイクよりも慎重に走行する必要がある

 そして、サイドカーの運転をする際には、通常のバイクよりも慎重に走行する必要があります。特にカーブでは、通常のバイクと重心が異なるため注意が必要です。

 他にも、スピードの出しすぎで側車のタイヤが浮いてしまうことや、側車の存在を忘れて走行してしまい、障害物に接触をしてしまうなど、気をつけるべき点は多くあります。そのため、乗りこなすためには練習が不可欠と言えるでしょう。

 なお側車にはヘルメットを着用することで、基本的に誰でも乗ることができます。人間のみならず、ペットを乗せることも可能ですが、安全面に留意することが求められます。法律上での乗車規制が無いとはいえ、飛び出しの危険性を防ぐためにリードを短くして繋いでおくなど、対策をする必要があると言えそうです。

 また、サイドカーのレンタルをおこなっている場所もあります。サイドカーを取り付けることはできないけれど一度乗ってみたい、という人にオススメです。また、試乗をすることができる場所もあるため、用途に合わせて調べてみるとよいかもしれません。

※ ※ ※

 サイドカーは運転が難しく、練習が必要不可欠な乗り物です。そのため、通常のバイク以上に速度や車間距離、操作の一つ一つに注意し、安全に留意して走行することが求められます。

 初めてサイドカーに乗車する際には、運転講習をおこなっている場所などを活用すると、安心かもしれません。

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