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佐藤健は「とても熱い人」 『四月になれば彼女は』山田智和監督を感激させた一言

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年3月31日 12時15分

 映画プロデューサー、小説家の川村元気の累計発行部数45万部を突破する同名小説を実写映画化したラブストーリー『四月になれば彼女は』(公開中)。脚本会議から本作に携わり、主演を務めた佐藤健(35)の魅力を、山田智和監督(36)が語った。

 本作は、結婚を間近に控えた精神科医・藤代(佐藤健)が、突如失踪した婚約者・弥生(長澤まさみ)の行方を追うなかで、10年前に交際した春(森七菜)との苦い初恋の記憶を思い返し、失われた何かを取り戻そうともがくストーリー。ウユニ、プラハ、アイスランド、東京など世界各地で撮影を行い、恋愛をしなくなった男女のリアルを壮大なスケールで描き出す。監督を、米津玄師の「Lemon」、宇多田ヒカルの「Gold ~また逢う日まで~」など多くのミュージックビデオを手掛け、本作が長編映画デビュー作となる山田智和が務めた。

 映画の企画自体は、2016年に小説が発刊された際、川村に佐藤健から感想のメッセージが届いたことから始まった。佐藤はこれまでも『世界から猫が消えたなら』『億男』など川村の小説を映画化した作品で主演を務め、川村の理解者とも言うべき存在。その川村たっての希望で本作のメガホンをとった山田監督は、佐藤とほぼ同世代。佐藤は出演発表時に山田監督を「役者と共に悩みながらも芝居について真摯に追求してくださる方」と評していたが、山田監督は佐藤との初仕事をこう振り返る。

 「佐藤さんは原作の大ファンで、原作のスペシャリストと言えるような人。脚本段階から関わり、会議にも何度も顔を出して意見をくれたりしていたので、クランクインのころにはすでに僕と目線が合っていた印象です。僕と佐藤さんの間に作品をどうより良くしていくかという空気があって、信頼して飛び込んできてくれた。加えて、佐藤さんはプロデューサー気質でもあるので、“ここで主人公の感情が立たないと物語が弱くなるよね”といった大きなところでも話しますし、ディテールも同様です」と言い、佐藤の意向を取り入れたとあるシーンを挙げる。

 「劇中、藤代が泣くシーンが何回かあるんですけど、初め脚本に“洗面台の前で泣く藤代”と書かれていたのを、佐藤さんが撮影現場で“彼女との思い出のモノを見てお芝居がしたい”という提案をくれて。じゃあワイングラスの前にしようと、部屋でうずくまって泣くというシーンになったんですけど、そういう細かいところのアイデアもくれて常にディスカッションしていた感じです」

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