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『スパイダーマン:スパイダーバース』が全てを変えた!CGと手描きを両立させた『野生の島のロズ』誕生秘話

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月8日 6時15分

Q:サンダース監督は手描きアニメーションの時代にキャリアをスタートさせ、CGアニメーションに移行してからも『ヒックとドラゴン』『クルードさんちのはじめての冒険』といった素晴らしい作品を作られました。そして今回の『野生の島のロズ』では、CGアニメーションで手描きアニメーションの要素を見事に取り入れることに成功したわけです。アニメーション映画の未来を、どのように見てらっしゃいますか?

 僕がとてもラッキーだったのは、手描きアニメーションの時代にこの世界に入ったことです。手描きからしか得られない“感情の成分”があり、それは唯一無二のものですから。そしてCGの時代がやって来て、僕たちはたくさんの素晴らしいギフトを得ました。中でも僕が重要だと思うのは、カメラを空間で自由に動かすことができる力です。それは手描きアニメーションではできなかったことでした。そこからたくさんの感情が得られる一方で、もともとの“手描きアニメーションの魔法”は過去に置いて来なければなりませんでした。

 僕たちは長い間、それを思慕していました。そして本作では、手描きアニメーションへの回帰を表現しています。なぜなら僕たちは今、100%手描きの背景を使っています。もちろんコンピューターとタッチペンを使っていますが、それは全て人間によって描かれたものです。僕がアニメーション映画を始めた頃の、昔ながらのやり方そのままで。そして今は、キャラクターも手描きです。

 だから今、僕たちは本当にエキサイティングな時代にいると思います。なぜならCGから得た全てのギフトを手に、手描きならではの芸術性と個人のスタイルを呼び戻すことができるからです。それは、本当に長い間、僕たちが目にしていなかったもの。それは本当に全て、ソニーの『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のおかげです。現在のこの潮流を始めてくれた作品です。それはアニメーションの世界にいる僕たち全員にとって革命であり、あれほどエキサイティングなものを観たのは、全てを変えた『トイ・ストーリー』(1995)以来だと思います。だから僕たちは今、素晴らしい瞬間にいます。アニメーションには今までになくオープンで、数多の可能性があるからです。

映画『野生の島のロズ』は公開中

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