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歴史的工房による調度品が溢れるアートの館「ル・グラン・マザラン」【今話題のパリ・五ツ星ホテル】

CREA WEB / 2024年2月12日 17時0分

 クリエイターが愛した部屋、クリエイションが生まれたホテル。特別なアドレスでは、歴史を紐解いたり、アートの域の調度品を崇めたり。パリならではの創造の館に滞在すると、イマジネーションが無限に広がる。

 今、泊まりたい“物語”のある素敵ホテルを5回に渡りご紹介。


クラシック&ポップな客室、異国情緒漂うレストラン

◆Le Grand Mazarin(ル・グラン・マザラン)

[2023年秋オープン]


「Art des Lys」で手織りされたタペストリーによって彩られた客室。こちらは“マザランスイート”。Photos:Vincent Leroux

 マレ地区のアートスポット、アズディン・アライア財団のほぼ向かいに昨年秋にオープンした話題の5ツ星ホテルは、フランス国内で3つのホテルを家族経営で運営する「メゾン・パリアント」による新たなアドレスだ。

 内装は、イギリスの著名デコレーター、マーチン・ブルドニスキ氏による。


プールにも、色彩が溢れる。天井のフレスコ画を描いたのは若手アーティストのジャック・メルル氏。

 現代美術アーティストのほか、タペストリーの「ピント」、ムラーノグラス製シャンデリアの「ソーニ」をはじめ、文化遺産として知られる工房とのコラボレーションも実現し、さらにパリ5区のギャラリー「Amelie, Maison d’Aart(メアリーメゾンダール)」のアメリー・デュ・シャラール氏が、ヴィンテージ家具やアート約100点をキュレーション。


小さなレセプションを通り抜けると広がっているサロン。様々な色や柄、素材、スタイルが入り混じるこのホテルならではのスタイルを象徴する空間となっている。

 どの部屋も少しずつ異なるものの、クラシックを基本に、色やディテールによるポップなタッチが共通点だ。


レストランの別室の壁画はソフィー・ペガ氏によるもの。

 そして、このホテルのもうひとつの顔は、カクテルバーを併設したレストラン「Boubalé(ブーバレ)」だ。

 キッチンを司るのは、パリ2区のイスラエル料理「Shabour(シャブール)」「Tekés(テケス)」などで知られる星付きシェフ、アサフ・グラニ氏。


東欧のフォークロアなインテリアが広がるㇾストラン「ブーバレ」。

 こちらの店では、“アシュケナージ(東欧に住むユダヤ人)”の家庭料理が味わえる。素朴な花柄が愛らしいインテリア、ボヘミアングラスが彩るテーブル、民族衣装をまとったスタッフでレストランは異国情緒たっぷり。

 夜は歌手も登場し、ちょっとしたキャバレーのような雰囲気に。夜に訪れるなら、地下の“スピークイージー”もぜひ。


マレ地区のアートスポット、アズディン・アライア財団のほぼ向かいに昨年秋にオープン。

Le Grand Mazarin(ル・グラン・マザラン)

所在地 17 rue de Verrerie 75004 Paris
電話番号 01 83 64 00 65
部屋数 61室
料金(1室) 540ユーロ~
https://www.legrandmazarin.com/

文=乗松美奈子
撮影=橋本 篤
編集=矢野詔次郎

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