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コンビニのおにぎり2つとパイン これが僕の本番ルーティンです(笑)舞台ハリポタ出演の俳優の整え術

CREA WEB / 2024年3月30日 11時0分


舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』スコーピウス・マルフォイ役で注目を集めている、俳優の西野 遼さん。

 ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』スコーピウス・マルフォイ役で注目を集めている、俳優の西野 遼さん。

 インタビュー前篇では本舞台に臨む心境や裏話まで存分に語ってもらった。後篇では西野さん自身に、よりフューチャー。これからどんな俳優になっていきたいか、西野さんが今心を奪われているもの・ことなど、多岐にわたり答えてもらった。

市井の人物を演じることに、今はすごく興味を持っている


西野 遼さん。

――西野さんご自身についてさらに教えてください。今後、俳優としてこうなっていきたい、という具体的な目標や像はありますか?

 目標にしている俳優さんが妻夫木聡さんなんです。妻夫木さんの映像作品を観ていると、ものすごくナチュラルなお芝居をされているだけでなく、ご本人の中から滲み出ているものがそのまま役に乗って、迫力やオーラを加えているように感じて。役の説得力というんですかね。いずれはああなりたいなと思いますね。

――演じたいと思う役どころについても、ナチュラルな人物像ですか?

「ザ・主人公」というような大それたキャラクターより、現実社会で普通にそのあたりにいそうな学生、社会人を演じてみたいです。いわゆる市井の人物を演じることに、今はすごく興味を持っています。そういう役を妻夫木さんが演じると、等身大の人間が鮮やかに浮かび上がる。目標にさせてもらっています。


西野 遼さん。

――「この人の演出する作品に出たい」と熱望する監督はいますか?

 李 相日監督の作品が大好きなんです! 『悪人』、『怒り』、『流浪の月』…どの作品も好きですし、監督が描く作品に出演してみたいです。監督に自分も知らない自分を引き出していただきたいです。ご一緒できるなんて夢のまた夢のようなお話ですけど、「いつかの機会」がくるように、これからも頑張りたいと思います。

――今取り組まれている舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』での経験は、これからのすべての役に生きてきそうですよね。

 これを乗り越えたらなんでもできるような気がしています(笑)。でも、経験を糧にしたいと思う一方で、何というか、どこか怖い気持ちもあるんです。今はひとつの役を深め続けている状態なんです。スコーピウスと向き合うしかないので、自分の現在地がよくわからなくなるときがあって。いざこれが終わって次の役柄と向き合うとき、「できるのだろうか?」という気持ちもたまにのぞいたりします。

 きっと俳優業はそういう挑戦の連続なんでしょうね。今回の舞台が終わったら、また次に新たな課題がいっぱい出てくる。

プレッシャーに打ち勝つために、もうひとりの僕に叱咤してもらってます(笑)


西野 遼さん。

――前篇では挑戦することが怖いというお話もされていましたよね。今回の舞台に限らず、新しい作品に入るときは、そういうプレッシャーや不安をどのように乗り越えていらっしゃるんですか?

 もうひとりの自分におしりを叩いてもらってます(笑)。リスクヘッジして不安を抱える自分とまずはとにかくやってみるかと割り切って考える自分。僕の中に二人の人格があるんです。ベースは臆病な自分なんですけど、乗り越えるべきものが出てきたときには“第二の自分”が出てきて「やろう!」「大丈夫!」と背中を押してくれるんです。役者としての仕事をはじめてから生まれた人格だと思います。プレッシャーや緊張に打ち勝つために自然とそうなっていきましたね。

――CREA WEB では現在「整える」特集を実施しています。西野さんは作品の本番前、気持ちを整えるために意識していること、やっていることはありますか?

 今の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で言うと、毎日決まったものを食べるようにしています。毎朝コンビニでツナマヨネーズのおにぎりと、シャケのおにぎりと、カットパイナップルを買うんです。その3点セットを食べると、体が「よし、本番だ」と準備万端になるというか(笑)。もはやルーティンになっています。

 舞台を始めた頃は、自分の整え方やメンテナンスの仕方が全然わからなくて喉を壊したり、ということもあって。その都度先輩にひとつずつ対処法を聞いたり、あらゆる手段を試して、今、自分に合ったものを実践しています。ちなみに、公演終わりにはアイスバスにバッと入って全部“整えて”から家に帰る、というのもルーティンのひとつになりました。


西野 遼さん。

――アイスバスはアーティストの方からもよく伺います、やはりリセットになるんですね!

 そうなんです。舞台が終わって気分が高まったままだと、家に着いた瞬間にその反動がきてしまうんです。

 他にも喉のケアだと、トラネキサム酸と漢方、最近はアミノ酸も追加して毎日飲んでいます。声帯も筋肉なので、使った筋肉の回復を早めるそうなんです。飲むようになってから、だいぶ回復も早くなりました。最近は吸入器も使ったりしています。発声自体も、無理をして声を出さない仕方も教わって、徐々にできるようになりました。そういうそもそも疲労や負担を貯めないテクニックや手法もケアのひとつかな。

甥っ子とマンガが僕の癒やし


西野 遼さん。

――たくさんの方法を試していらっしゃるんですね。忙しいとき、不安定になっているときに安心できるものや、癒やしの存在はありますか?

 います、います!! 甥っ子を見ることがとにかく楽しみなんです! 今11ヶ月で、最近はつかまり立ちするようになって、歯も生えてきて……まさに癒やしです。動画や写真でも甥っ子を常に見れるようにしていて。電車の中でも見て、ニヤニヤニヤニヤしています(笑)。「ここに未来がある!」と、いつも元気をもらっています。

――甥っ子ちゃんが生まれる前までは、何が癒やしだったんですか?

 マンガを読むことも癒やしです。ときおり自分だけの世界に入りたくなって。マンガに熱中して作品世界に没入することでリラックスできるのが好きなんです。『範馬刃牙』が特に大好きなので、『範馬刃牙』の話になると、オタクとして熱っぽく語ってしまいます(笑)。何時間でも話せます!

――新しいマンガとはいつもどう出会っていますか?

 アプリとかでおすすめで上がってくるものを読むこともありますけど、一番多いのはX(旧Twitter)から知ることですね。今ハマっている漫画が『SAKAMOTO DAYS』なんですけど、それもXで回ってきて知って、気になって読んでみたのがきっかけでした。あとは絵が好みで絵から入って、読んでみて面白いという発見もあったりします。


西野 遼さん。

――インタビューしている現在のところ、好青年のイメージが強いのですが、西野さんに何か弱点はありませんか?

 弱点(笑)、いっぱいあります!あのー……周りのスタッフさんにはすごいどんくさがられている気がします。

(スタッフさん:(笑))

 僕、間が悪いんですよ。常に何かをやらかしちゃうんですよね。友達と遊んでいたりしていても、僕だけ何かを壊しちゃうとか。オフのときは完全にスコーピウスに近いかもしれないです(笑)。

――いろいろと教えていただきありがとうございました。最後に、CREA読者にメッセージをお願いします。

 はい! なんだか自分のことを話し過ぎたような気もします(笑)。『ハリー・ポッターと呪いの子』は「『ハリー・ポッター』をこれまで観たことがないよ」という方でも、すごく楽しめる内容になっています。インタビューでお話した僕の人柄が役に反映されているというところも感じられると思うので、ぜひ一度見に来てください!

西野 遼(にしの・りょう)

2000年11月27日、三重県出身。第32回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリ&QBナビゲーター賞を受賞。2020年から俳優として活動を開始し、ドラマや映画などで活躍。近年の主な出演作にドラマ「にがくてあまい」や映画『アキラとあきら』など。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』


ハリー・ポッターと呪いの子

会場 TBS赤坂ACTシアター
所在地 東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内

https://www.harrypotter-stage.jp/

取材、文=赤山恭子
写真=鈴木七絵
ヘアメイク=赤塚修二
スタイリスト=永田哲也

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