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玉川大学脳科学研究所が4月に『教養としての脳』を刊行 ―「心」の仕組み・成り立ちを理解するための「脳」の教科書 ―「心のはたらきの基盤」となる脳のしくみ解明に挑む脳科学研究所所属の教員らが、本学ならではのユニークな研究成果を多数紹介

Digital PR Platform / 2024年3月22日 2時5分

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玉川大学(東京都町田市/学長:小原芳明)脳科学研究所(所長:坂上雅道)はこのたび、『教養としての脳』(坂上雅道、小松英彦、武藤ゆみ子 編)を、共立出版(東京都文京区)から刊行する。同研究所の教員らが執筆した同書は、「心」の仕組み・成り立ちを理解するための「脳」の教科書として、「感覚」「学習」「意思決定」「意識」などについて広範囲にわたり解説している。定価3630円(税込)で、4月3日(水)発売予定。




 心に関する理解は、科学の進歩によって大きく変わってきた。現代においては、心は神秘的なものではなく、脳が生み出す物質的な現象であるとされている。

 同書では、そのような物質的な現象として心の仕組み・成り立ちを理解するため、脳の物質的成り立ちから出発し、感覚、運動、学習、意思決定、動機づけ、潜在認知まで、幅広いテーマで脳について解説。脳活動の記録方法についても、最新のものを含めて紹介する。
 また、脳の計算原理をAI(人工知能)に反映させ、数理モデルをもとに構成論的に脳の仕組みを検証することは、脳と心の解明に有用であるため、数理モデル化についても随所で取り上げている。
 終盤の章では、脳機能の高度化という観点から前口動物の頂点にたつミツバチを主な例として、昆虫脳(微小脳)研究を紹介する。哺乳類に比べてはるかに小さい昆虫の脳が、驚くべき「認知」能力・社会性を示す仕組みも明らかになりつつあり、これらの知見は人間の社会に必ず役立つものと思われる。

 脳や心に興味を持つ人、脳科学の知見をヒントに他分野で研究を広げようとする人などに必携となる、脳研究の幅広さ、奥深さを感じることができる一冊となっている。
 同書の概要は下記の通り。

■『教養としての脳』
【出 版】 共立出版
【著 者】坂上雅道 玉川大学脳科学研究所所長・教授,博士 (医学) 編
     小松英彦 玉川大学脳科学研究所特別研究員(客員教授),工学博士 編 
     武藤ゆみ子 玉川大学脳科学研究所准教授,博士 (理学) 編
【発売日】 2024年4月3日
【定 価】 3630円(税込)
【版 型】 A5判
【頁 数】 272頁
【ISBN】 978-4-320-05842-2
【目 次】
 第1章 物質としての脳の成り立ち【田中康裕・玉川大学脳科学研究所 准教授 博士(医学)】
 第2章 脳を観察する,脳を操作する【小口峰樹・玉川大学脳科学研究所 特任准教授 博士(学術)】
 第3章 脳と外界【小松英彦・玉川大学脳科学研究所 特別研究員(客員教授) 工学博士】
 第4章 視覚の仕組み【小松英彦】
 第5章 身体知覚の仕組み【武井智彦・玉川大学脳科学研究所 准教授 博士(人間・環境学)】
 第6章 運動の仕組み【武井智彦】
 第7章 学習の枠組み【酒井裕・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(理学)】
 第8章 脳の中の意思決定システム【小口峰樹】
 第9章 動機づけ【松元健二・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(理学)】
 第10章 条件づけの数理【酒井裕】
 第11章 価値に基づく意思決定【鮫島和行・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(工学)】
 第12章 潜在認知【松田哲也・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(医学)】
 第13章 神経ネットワークのモデル化【田中康裕】
 第14章 環境に適応する昆虫の微小脳【佐々木謙・玉川大学農学部生産農学科 教授 博士(農学)】
 第15章 社会性昆虫の学習能力と意思決定【佐々木哲彦・玉川大学学術研究所 教授 博士(理学)】 
【URL】
 https://www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b10046371.html

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