1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

【東京農業大学】「食と農」の博物館で企画展「美しき土壌の世界」を開催

Digital PR Platform / 2024年4月3日 14時0分

写真

~まるでアート作品!鮮やかな土壌断面標本“モノリス”を37本展示~

東京農業大学「食と農」の博物館では4月18日(木)から8月31日(土)の期間、企画展「美しき土壌の世界」を開催します。

土壌は物質ではなく環境です。私たち人間が生活している住宅と同じく、土壌微生物や植物(根・地下茎)、土壌生物にとっての居住空間です。その居住空間は非常に多様な色彩を帯び、複雑な構造を形成しています。ワクワクするくらい色々な種類があるのです。そして全ての土壌が示す色は、なぜか美しいのです。

企画展「美しき土壌の世界」では、北海道から沖縄まで様々な場所でできた土壌から作った“モノリス”(土壌断面標本)を一堂に展示。まるでアート作品の様に鮮やかな土壌を見比べ、体感いただきながら、地下にひろがる土壌の世界に誘います。


■企画展「美しき土壌の世界」
[画像1]https://digitalpr.jp/table_img/2209/86096/86096_web_1.png

企画展「美しき土壌の世界」を企画した土壌肥料学研究室の加藤 拓 教授は語ります。

「言葉や認識としての土壌の重要性は非常に関心が高くなっていますが、私たちは普段、地下に広がっている土壌の世界を表面的にしか見ることができず、体感する機会がほとんどないのが現状だと思います。この企画展を通じて土壌の世界を体感して欲しい」

そんな加藤教授に、土壌について解説をしていただきました。


■土壌とは?
「土壌とは環境です。では、環境とは何でしょうか。環境は生物が存在するために必要な非生物的な要素や条件を含む領域や状態です。生物を人間、土壌を住宅と置き換えるとわかりやすいと思います。住宅は人間が住むことで住宅としての意味を持ちます。住宅はそこに住む人間の生活空間です。住宅は、それを構成する柱材や床材や壁材を指して住宅とは言いません。住宅は柱材や床材や壁材で形成された構造体です。土壌も、岩石が風化や侵食によって砕かれたり、地下水や河川によって運ばれたりしてできた粒子や鉱物からなる無機物と動物や植物の遺骸などが分解された有機物という材料から形成された構造体です。そして、土壌は、人間にとっての住宅と同じように、微生物や植物や土壌動物にとっての生活空間であり、環境です。兎角、私たちは本展示で見えるモノリスのような有機物や無機物で形成された物質を持って土壌と捉えがちですが、それは間違いです。この物質によって形成された構造物によって生じた空間、そして、その空間にある空気や水を含めたすべてを持って、土壌と捉えなければなりません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください