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光で記憶を操る!新たな技術「光駆動型ホスホリパーゼCβ」を開発

Digital PR Platform / 2024年4月6日 9時1分

3.今後の応用、展開
 PLCは神経細胞だけでなく、体中の様々な臓器にも存在し、生命の維持と病態の進行において多彩な役割を果たしています。今回開発された「opto-PLCβ」は、光を使ってPLCの働きを直接制御できる画期的な技術です。光を当てるタイミングや場所を自由に操ることで、細胞内のPLC活動をピンポイントで操作できます。研究チームは、この技術を用い、脳科学をはじめ、様々な分野で新たな発見をもたらすことを期待しています。例えば、記憶の形成に関わる脳内の神経回路や、神経細胞の興奮伝達を光で制御することで、記憶のメカニズム解明や、神経疾患の治療法開発に役立つ可能性があります。さらに、脳・神経科学以外にも、opto-PLCβの応用範囲は広がると考えられます。例えば、光によって癌細胞の増殖を抑制したり、光で遺伝子発現を制御したりすることが可能になるかもしれません。

4.用語説明

光遺伝学:主に植物や微生物から発見された光活性化タンパク質を遺伝学的手法によって神経細胞などに発現させ、活動や機能を光で制御する技術です。代表的な光活性化タンパク質として、微生物から単離された光活性化陽イオンチャネルであるチャネルロドプシンが広く用いられています。
ホスホリパーゼCβ3 (PLCβ3):脳組織だけでなく肝臓や耳下腺で発現が多いPLCのサブタイプで、7回膜貫通型三量体Gタンパク質共役型受容体 (GPCR) の中でもGq共役型受容体の下流で活性化し、PIP2をIP3とDAGへ分解します。
シナプス可塑性:脳の神経細胞間のつながり(シナプス)の強さが経験や学習によって変化する現象のことを指します。これは、私たちが新しいことを学んだり、記憶を形成したりする基本的なメカニズムです。

以上




本件に関するお問合わせ先
学校法人慈恵大学 広報課 
メール:koho@jikei.ac.jp
電話:03-5400-1280

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https://www.jikei.ac.jp/press/


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