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昭和大学などの研究チームがJAXAと共同研究を締結し、宇宙医科学研究をスタート!

Digital PR Platform / 2024年4月26日 14時5分

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昭和大学(東京都品川区、学長:久光正)の茶谷昌宏准教授(歯学部歯科薬理学講座/薬理科学研究センター)が提案した企画が4月4日、JAXA宇宙科学研究所2024年度フロントローディング研究(※1)に採択されました。これを受け、昭和大学などの研究チームは、重力や宇宙放射線が生命に与える影響を解明し医学に応用する、宇宙医科学研究(※2)をスタートし、宇宙環境での実験を目指します。本研究から得られた成果により、人類が宇宙に進出する際の健康管理への貢献や、新しい生命原理の発見が期待されます。




【背景】
 令和6年1月30日、岸田総理は施政方針演説で、宇宙分野のアルテミス計画(※3)に触れ、2020年代後半までに日本人初の月面着陸を目指すことを言及しました。これにより、日本における宇宙研究・開発の飛躍的な進展が期待されています。
 宇宙空間では重力や宇宙放射線などが生物に影響を与えることが知られており、宇宙医学の進展が重要視されています。それには科学的データを取得するための宇宙実験が重要とされ、これまで国際宇宙ステーション(※4)が活用されており、現在開発中の月軌道プラットフォームゲートウェイ(※5)も、将来的には宇宙研究において重要な役割を果たすことが期待されています。
 今回、昭和大学の茶谷昌宏准教授らは、宇宙実験を一つのゴールとした新しい宇宙医科学研究テーマを提案し、JAXA宇宙科学研究所2024年度フロントローディング研究に採択されました。

【提案研究の概要】
 宇宙の微小重力環境では骨量や筋肉量の減少などの影響が起こり、これらの恒常性を維持するためには重力などの要素が重要です。しかし、生体内で重力の変化をどのように感知し、それにどのように応答するか、つまり重力ストレス応答機構はほとんど理解されていません。これは、宇宙進出を目指す人類が解決すべき重要な課題の一つと言えます。
 本研究では、模擬微小重力発生装置(※6)や加重力発生装置(※7)を使用し、遺伝子改変マウスなどの生物に重力変動を与える実験を行うことで、重力に対する生体の応答機構を分子レベルで明らかにし、将来的には宇宙ステーションでの実験につなげることを目指しています。本研究から得られた成果により、人類が宇宙に進出する際の健康管理への貢献や、新しい生命原理の発見が期待されます。

【昭和大学 茶谷昌宏准教授のコメント】
 この度、2024年度JAXAフロントローディング研究に採択され、新チームで研究を始めることができ、光栄であり同時にとてもワクワクしています。私たちは、宇宙を念頭におきながら生命科学研究と医学研究を融合させた研究チームを目指し、その想いから宇宙医科学研究という研究分野を構想しました。地球生命には、重力を感知し応答する重力センサーが必ず存在しています。これから迎える宇宙時代に貢献できる成果を一つでも多く出し、宇宙医科学研究を盛り上げていければと思います。多様な視点から研究を展開したいと考えていますので、本研究にご興味のある方は、下記の問い合わせ先までご連絡いただければ幸いです。

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