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油脂を使ったレディトゥイート (fatty-RTE) 食品の多用が健康リスクを高めることを日本で初めて明らかに--家庭外で作られた食品や料理はその質と不足栄養素の補完が鍵となる

Digital PR Platform / 2024年6月20日 14時5分

油脂を使ったレディトゥイート (fatty-RTE) 食品の多用が健康リスクを高めることを日本で初めて明らかに--家庭外で作られた食品や料理はその質と不足栄養素の補完が鍵となる



日本女子大学(東京都⽂京区、学⻑:篠原聡子)を中心とする研究グループは、油脂を使ったそのまま食べられる加工食品や調理済み食品、外食料理を多用する人では、栄養素の摂取バランスが偏り、脂質代謝に異常が生じ、がんや動脈硬化性疾患のリスクとなる工業由来のトランス脂肪酸*1が血中に多いことを明らかにしました。
総菜や弁当を買って食事を済ませたり、菓子を食事代わりにしたりする人が増えています。本研究により、便利さを優先して加工食品に依存した食生活は健康リスクが高いことを日本で初めて明らかにしました。





【発表のポイント】
◆外食やファストフード、調理済みのテイクアウト料理、冷凍食品、フリーズドライ食品などの加工食品の利用は世界的に増加し続けており、食事を簡便に用意できるようになっています。しかし、高度に加工された食品には、元来使わなかった材料や成分が添加されており、がんをはじめとしたさまざまな疾患の発症や死亡率と関連することから、これらの食品摂取に警鐘が鳴らされています。

◆日本ではこれらの食品の摂取と健康状態との関連を検討した研究がありませんでした。

◆本研究グループは首都圏在住成人の食事調査と採血を行い、血液検査と血中脂肪酸濃度測定を行い、加工食品や中食、外食の料理の摂取状況と健康状態の関連について検討しました。

◆その結果、油脂を使った加工食品や調理済み食品、外食料理(fatty-RTE 食品)を多用する人では、動脈硬化予防に有用なThe Japan Diet*2で摂取を推奨する食品の摂取が少なく、食物繊維、ビタミン、ミネラルや、魚に多いEPA*3、DHA*4の摂取も少ないことが分かりました。血液検査からは、fatty-RTE 食品の摂取が脂質代謝異常と関連し、工業由来のトランス脂肪酸濃度が高いことを明らかにしました。また、食物繊維と魚の摂取量がリン脂質中脂肪酸組成に反映されていることを確認しました。

◆本研究の結果から、家庭外で作られた食品や料理は、その質に注意しなければ健康リスクが高まること、利用する場合は不足する食品を補う必要があることが明らかになりました。



【概要】
 日本女子大学の丸山千寿子(まるやま ちずこ)名誉教授(元日本女子大学大学院家政学研究科教授)、同家政学研究科2019年卒の内山美弥(うちやま みや)、同家政学部食物学科梅澤愛理子(うめざわ ありこ)助教、同食物学科2019年卒の徳永葵(とくなが あおい)、安田朱里(やすだ あかり)、同2017年卒の千葉井奏子(ちばい かなこ)、福田智恵子(ふくだ ちえこ)、市来りな(いちき りな)、同講師の亀山詞子(かめやま のりこ)、神戸大学大学院医学研究科の篠原正和(しのはら まさかず)教授による研究グループは、油脂を使ったそのまま食べられる加工食品や調理済み食品、外食料理(fatty-RTE 食品)を多用する人では、栄養素摂取バランスが偏り、脂質代謝に異常が生じ、がんや動脈硬化性疾患のリスクとなる工業由来のトランス脂肪酸が血中に多いことを明らかにしました。

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