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“スナップショット”解析によって核内構造体が形成されるメカニズムが明らかに

Digital PR Platform / 2024年9月19日 14時0分

 まず、本手法を用いて核小体、カハール体、γH2AX fociのin situビオチン標識を行なったところ、標的の核内構造体が特異的にビオチン標識できていることが確認できました(図2-1、 図2-2)。質量分析測定により、ビオチン標識された核内構造体の構成タンパク質を解析したところ、既知の構成因子に加え、多数の新規の候補因子が同定されました。例えば、カハール体のマーカータンパク質であるCoilinタンパク質に特異的な抗体を用いてカハール体のin situビオチン標識を行なったところ、既知の構成因子であるWD Repeat Containing Antisense to TP53(WRAP53)、Survival of Motor Neuron 1/2(SMN1/2)などに加えて、RNA結合モチーフタンパク質(RNA Binding Motif: RBM)やヘテロ核リボヌクレオタンパク質(Heterogeneous Nuclear Ribonucleoprotein: HNRNP)などの多くのRNA結合タンパク質が、カハール体を構成する候補因子として同定されました(図3)。さらに、同定されたRNA結合タンパク質の多くは、前頭側頭型認知症(Frontotemporal Dementia: FTD)または筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis: ALS)などの疾患に関連していることが明らかとなり、神経変性疾患とカハール体との関係性が示唆されるという興味深い結果が得られました。



[画像4]https://digitalpr.jp/simg/1706/95164/400_451_2024091814281966ea64f3c2b4c.jpg


図3-1. 抗体を用いたin situビオチン標識法により、新規の候補因子が多数同定された。

カハール体マーカーであるCoilinの抗体を用いたビオチン標識によってカハール体を構成するタンパク質を網羅的に解析したところ、多くの候補タンパク質が同定された。
















[画像5]https://digitalpr.jp/simg/1706/95164/450_438_2024091814245166ea64233d9ad.jpg


図3-2. 抗体を用いたin situビオチン標識法により、新規の候補因子が多数同定された。

これらの候補タンパク質についてGene Ontology解析を行なったところ、多数のRNA結合タンパク質や神経変性疾患関連タンパク質が同定された。

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