1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

第2回新潟国際アニメーション映画祭開幕! 湯浅政明監督と紙吹雪舞う「犬王」応援上映、塚原重義監督「クラメルカガリ」お披露目

映画.com / 2024年3月15日 20時50分

写真

塚原重義監督(右)と数土直志プログラム・ディレクター

 世界で初の長編アニメーション中心の映画祭「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が3月15日、新潟市で開幕した。

 この日は「犬王」の応援上映が行われ、来場した湯浅政明監督も客席で鑑賞。琵琶を中心とした音楽や登場人物たちの状況やセリフに応じて、「犬王」ファンたちが声を上げ、鳴り物やサイリウム、紙吹雪とともに作品を盛り上げた。湯浅監督もバズーカ砲を模したクラッカーを打ち上げるなど、映画祭初日にふさわしい華々しい上映となった。

 オープニングセレモニーでは、井上伸一郎フェスティバル・ディレクターが、まず最初に能登半島地震の被災者の方々にお見舞いの言葉を述べ、かつて東日本大震災の被災地に入った際に、一時閉店していた書店や映画館が営業再開すると多くの人々が足を運んだというエピソードを語った。「どんな状況にあってもエンターテインメントが人の心を豊かにし、希望を与える。日本だけではなく世界に目を向けても戦争など大変な時代であるが、そんな中でアニメーションは世界をつないで希望を与えるもの」と強調し、「アニメーションに希望を託しましょう」と開会を宣言した。

 審査員長のノラ・トゥーミーは「今回日本に来るのが初めてで、温かく迎えていただいて光栄。さきほど『犬王』を見て、既に素晴らしい体験をしました。皆さんもこういう素晴らしい体験をされることがうれしく思う」とコメント。審査員のマイケル・フクシマは「いろんなプログラムがあるので、ひとりでは見きれないので、体が3つあればよかった(笑)。チームでいくつかに分かれて作品を見て、意見交換して堪能してほしい」と豊かなプログラムについて言及。同じく審査員の齋藤優一郎は「新潟という場所で、長編アニメーションの新しい可能性を発信していきたい」と抱負を語った。

 オープニング作品として、セレモニー後に塚原重義監督の「クラメルカガリ」が上映され、日本で初めてお披露目された。機材トラブルがあり上映時間が大幅に遅れたものの、上映後の会場からは大きな拍手が上がった。塚原監督は「少数精鋭のチームで作ってきて、完成するといろんな人が見るタームに入る。それが言葉にならない感じ」と感激を伝えていた。「『クラユカバ』は長年構想していて自分の伝えたいメッセージを込め、見やすいエンタメにした。こっちは同じチームでまっさらな気持ちで純粋なエンターテイメントとして作った」と、コンペティション入選作「クラユカバ」との違いを説明した。

 今年のコンペティション部門への応募数は昨年の倍以上となる29の国と地域、49作品から集まり12本がノミネート。そのほか、高畑勲監督の長編全作品上映、湯浅政明監督の短編特集上映、「機動戦士ガンダム」シリーズの富野由悠季監督の来場、片渕須直監督が制作中の最新作「つるばみ色のなぎ子たち」の一端を語るトークイベントなど、豪華プログラムが予定されている。

 第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月20日まで開催、チケットは絶賛発売中。公式HP(https://niaff.net)でのクレジットカード決済、または上映会場にて現金でも購入可能(※一部例外もあり)。チケット販売、プログラム、会場など詳細は公式HP、SNSで随時告知する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください