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石井岳龍監督×永瀬正敏が解き明かす、「箱男」27年分の思い【インタビュー】

映画.com / 2024年3月20日 12時0分

――ベルリンの上映では途中で笑いが起きたり、最後に大きな歓声と拍手が上がっていました。石井監督は舞台で、本作は「マジカル・ミステリー・ツアー」だとおっしゃっていましたが、観客と一緒に観た体験はいかがでしたか。

 石井「スクリーンが大きくてとても気持ちよかったです。いまは配信とかいろいろありますが、この映画は映画館で観て頂くように計算して作っているので、ぜひ劇場で観て体感して欲しい。映画を観た人が自分も箱男だと感じるような作品を目指したのですが、映画館という箱に入ってスクリーンという覗き窓を体験しないと観た人が箱男にならないので」

 永瀬「本当に観客参加型の作品ですよね、僕は上映の前に、映画祭ディレクターのカルロ・シャトリアンさんが、『今年のベルリンでもっともクレイジーな作品のひとつです』と紹介してくださったのが最高だなと思って(笑)。いろいろな意味で感慨が深かったです。笑いもあり、アクションもあり、ちょっとセクシーなシーンもあり、でもそこには安倍公房哲学、石井岳龍哲学があって、現代社会に対する問題提起もある。ひとつのジャンルに囚われない、やっぱりマジカル・ミステリー・ツアーの映画だと思います」

 石井「本作を作り終わるまでずっと必死で、ものすごくツケが溜まっていた感じがあったので、出来上がってほっとして。これでようやく永瀬さんとも対等に話ができるという気がしました」

 永瀬「とんでもない(笑)」

 石井「監督として、新たなスタート地点に立てたような気持ちです」

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