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第77回カンヌ国際映画祭ラインナップ発表 コンペにコッポラ、クローネンバーグ、ポール・シュレイダー、ヨルゴス・ランティモスら 追加作品にも期待

映画.com / 2024年4月12日 10時0分

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 5月に開催される第77回カンヌ国際映画祭の、オフィシャル部門のラインナップ第1弾が発表になった。第1弾というのは、これから各部門で例年通り、追加作品が出ることがすでに予告されているからだ。

 フランスの気鋭、カンタン・デュピューの「Le Deuxième Acte」(アウト・オブ・コンペティション)で開幕を迎える今年のコンペティション作品は現状19本。デビッド・クローネンバーグ、パオロ・ソレンティーノ、ジャック・オーディアール(ミュージカル)、クリストフ・オノレ、アンドレア・アーノルドといった常連に加え、カンヌは久々となるフランシス・フォード・コッポラ、ポール・シュレイダー、「哀れなるものたち」でベネチアとアカデミー賞を席巻したばかりのヨルゴス・ランティモス、「聖地には蜘蛛が巣を張る」のアリ・アッバシ、カンヌは6年ぶりとなるジャ・ジャンクー、ショーン・ベイカー、ミゲル・ゴメス、キリル・セレブレンニコフなど。

 注目はふたりの新鋭フランス人監督で、ひとりは映画祭ディレクターのティエリー・フレモーが「ダルデンヌ兄弟的」と評する、初長編でいきなりコンペ入りしたアガット・リダンジェール。ふたり目は前作「REVENGE リベンジ」が日本でも公開されたコラリー・ファルジャ。新作も再びヴァイオレントなジャンル映画のようだ。果たして「落下の解剖学」のジュスティーヌ・トリエや、「TITANE チタン」のジュリア・デュクルノーのようなダークホースとなるだろうか。

 4作が並ぶアウト・オブ・コンペティションは、ジョージ・ミラーの「マッドマックス フュリオサ」、ケビン・コスナー監督、主演のウェスタン、ケイト・ブランシェットが主演するガイ・マディンら3監督の共同制作によるコメディ、ピーター・チャンの新作。

 ある視点部門は15本が発表になり、そのうち初監督作が6本とフレッシュな顔ぶれに。日本からは奥山大史監督の「ぼくのお日さま」が入選した。

 カンヌ・プルミエール部門は、レオス・カラックスの個人的エッセイとも言える「C'est pas moi」や、リティ・パンのドキュメンタリーなど6本。ミッドナイト・スクリーニング部門には、韓国のアクション映画2本、ニコラス・ケイジ主演の「The Surfer」、俳優ノエミ・メルランの監督作の4本が並ぶ。

 また業界における技術促進を反映し、今年から新たにVR作品部門の「コンペティション・イマーシブ」が新設されることが発表された。こちらのラインナップはまだ未定だが、8作品が選ばれる予定。一方、今年の栄誉パルムドールは、ジョージ・ルーカスに授与される。

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