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「SAND LAND: THE SERIES」横嶋俊久監督インタビュー 「まずは鳥山明さんに喜んでほしいとみんなが思いながらつくっていました」

映画.com / 2024年5月1日 19時0分

■シリーズ版でも見られる、鳥山明さんが新たに描いたスライム

――逆に、映画版だけでしか見られない、シリーズ版ではカットされている部分などあるのでしょうか。

 横嶋:基本的にシリーズ版は、映画版に足されているだけなのですが、唯一大きく違うところがあって、「悪魔の王子編」の終盤でダムを見つけるところは、シリーズ版と映画版で段取りを変えています。映画版では、ベルゼ、シーフ、ラオが一緒に高台にあがってダムを見つけますが、シリーズ版のほうではラオたちは下にいて、ベルゼだけが上にあがって状況を伝え、その後ラオたちもくる流れにしています。シリーズ 版では、ラオがダムの先にある水を見るまでにちょっと引きをつくっていて、映画版のほうはテンポを重視したこともあって、結果として原作の流れにより忠実になっています。

――映画版のエンドクレジットでは、ベルゼブブたちの旅のその後がイラストで描かれています。映画版のときにお話をうかがったときに、そのイラストのなかに鳥山さんが新たに描いたスライムがいるというお話がありました(編注)。あのスライムは、シリーズ版にはでているのでしょうか。

編注:鳥山明先生が新たに描いたスライム 映画版「SAND LAND」横嶋俊久監督インタビュー(後編) https://eiga.com/news/20230828/13/

 横嶋:実は出ているんです。7話の冒頭で魔物たちが水遊びをしているシーンがあって、ビーチパラソルの下でゲームをしているベルゼがいます。その隣に、見たことがない魔物がいるなと思ったら、それがスライムです。

――映画版を複数回見ておきながらスライムを発見できていなかったので、シリーズ版を見なおして確認してみます。

 横嶋:(笑)。映画版のインタビューのときにお話したとおり、原作では死んだと明言されているスライムを、原作サイドに相談のうえ生きているか死んでいるかあいまいなかたちにしていました。それが最後よく見ると実は生きているという流れになっていたわけですが、シリーズ版ではスライムが生存して動いている姿を見ることができます。今回の映像化のために鳥山さんがデザインされたスライムを、シリーズ版でもぜひ確認していただきたいです。

――原作では、生き残っていたピッチ人たちがいる湖に向かってラオが深々と頭をさげるシーンがあって、シリーズ版にその描写がありましたが、映画版には入っていませんでした。

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