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「SAND LAND: THE SERIES」横嶋俊久監督インタビュー 「まずは鳥山明さんに喜んでほしいとみんなが思いながらつくっていました」

映画.com / 2024年5月1日 19時0分

――映画版の公開直後に鳥山さんがだされたコメントを見ると、鳥山さんはアニメ版を本当に気にいっていたんじゃないかと思います。

 横嶋:そうだったら、うれしいですね。もし本当に喜んでくださっていたのならば本当にそれが何よりだと思っています。「天使の勇者編」制作中も鳥山さんご本人が描いた絵がチェックとして戻ってきていましたし、3月4日に行われた発表会での鳥山さんからのコメントを想像するに全体については見ていただけたのではないかと僕らは思っています。

 現場には本当に鳥山さんの作品で育ってきているスタッフが数多くいましたから、まずは鳥山さんに喜んでほしいと、みんなが思いながらつくっていました。それが鳥山さんに伝わっているのであれば、非常にありがたいなと思っています。

――映画版、シリーズ版と続けて「SAND LAND」のアニメ化を手がけた横嶋監督ご自身の手応えを聞かせてください。映画版では初めての長編、シリーズ版では初めてのシリーズ監督を務め、より多くのスタッフに委ねるお仕事をされたのではないかと思います。

 横嶋:アニメづくりって監督がひとりでつくるものではなく、スタッフの皆さんとつくりあげていく、ある種お祭りというか、学園祭のような感じだなと思いながらつくっていた感じです。もちろん全部が全部、順調に進むわけではないのですが、そんなときもそれぞれのパートにいるプロフェッショナルな方々のおかげで、良いものに仕上げてくださったと感謝しています。名前を挙げていくときりがありませんが、色彩設計の安部(なぎさ)さんには大変お世話になりました。安部さんにお任せすれば色は大丈夫というだけでなく、現場の雰囲気づくりにも大きく関わってくださいました。コロナ禍に制作がはじまったこともあって、僕自身はリモートで作業することが多く、作画の現場に顔をだすことがあまりできなかったのですが、安部さんや制作の皆さんが上手くやっていただいたおかげで、最後までつくりきれたのだと思っています。関わっていただいたスタッフの人たちが、それぞれの場所で力を発揮していただき、見た人が喜んでもらえるような作品になったんじゃないかという手ごたえがあります。

 僕自身の仕事のやり方としては後悔する点もあるにはあって、そこは次回以降にいかして いきたいと思っています。最初は劇場やシリーズなどを自分がやれるのかという不安のほうが大きくて、そこに飛び込んでやってみるというのが「SAND LAND」の仕事でした。制作が終わった今、自分のなかでも大きな手ごたえがあったなと感じています。鳥山さんの作品だからやってみたいという気持ちで作品に関わらせていただき、制作をとおして、いろいろな気づきや経験値が得られたなとも思っています。とくにキャラクター造形の部分で言うと、鳥山さんのキャラクターって本当に素晴らしいなというのは、今回やっていてあらためて思った部分です。今後、僕自身が別の作品をつくるさいにも、その経験をいかせるように頑張っていきたいです。また作品をつくることが、きっと鳥山さんへの恩返しにもなると思っていますので、次もチャレンジできたらいいなと考えています。

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