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「SAND LAND: THE SERIES」横嶋俊久監督インタビュー 「まずは鳥山明さんに喜んでほしいとみんなが思いながらつくっていました」

映画.com / 2024年5月1日 19時0分

 横嶋:鳥山さんか描かれたオリジナルキャラクターのムニエルをどう魅力的に見せるか、ベルゼのライバルキャラとしていかに立たせるかは「天使の勇者編」のひとつの肝でした。原作がないところからキャラクターとしてつくりあげていくにあたって、最初に動きのキャプチャーをとる段階から、モーションアクターとしてムニエルなどの動きを担当した(山川)ありそさんとも話し合いました。これぐらい大げさにしたほうが面白いかもしれない、ポーズもこんな感じがいいだろうなどと相談しながらキャラクターをつくっていって、ありそさんにムニエルをつかんでもらえたのが、第一歩として大きかったです。

 脚本をもとに絵コンテ担当者に描いてもらった絵コンテも良い感じに仕上がり、それらをもとにキャストの村瀬(歩)さんがアフレコ現場に、もう本当に“正解”をもってきていただきました。こちらからは微調整をお願いするだけで完璧だったというか、村瀬さんにお願いしたからこそ表現できた魅力的なキャラにしあがったと思います。

 アンは、ベルゼのパーティーに違った世代のキャラクターが加わるわけで、どう彼女の魅力をみせていけばいいかを特に考えました。鳥山さんが描く女性キャラクターには魅力的な人物が多く、アンについてはゲーム側からメカニックであるという設定をいただきました。僕らもその設定は面白いと思いながら、メカニックである彼女をどういかして物語を構築していったらいいのかを探っていきました。アンもムニエルと同じように、ある種ベルゼとぶつかりあいながら一緒に旅をしていくキャラクターで、そんな彼女の雰囲気を小松(未可子)さんが見事に表現してくれました。

 ブレッドも、玄田(哲章)さんに演じていただいてバッチリなキャラクターになりました。ムニエルがベルゼと対になるように、ブレッドはラオと対になるように考えていました。ブレッドはラオより世代は少し下ですが、彼がどんな立ち位置で国の未来を考えているのか、そしてラオが考える理想とぶつかっていくのか。そこからどんなキャラクター性が生まれるのかを考えながら構築していった感じでで、そんなところにも注目して見ていただけるとうれしいです。

――神風動画が制作したオープニング、エンディング映像のメイキングを聞かせてください。

 横嶋:エンディングを担当した齋藤(広樹)さんは、神風動画でずっと一緒に仕事をしてきた仲で、オープニングは神風動画所属のヤマグチ(晋)さんに担当してもらいました。2人とも個人で活動しているアニメーション作家でもありますので、信頼してお任せできました。オープニング、エンディングとも、いただいた楽曲が素晴らしく、この楽曲にたいしてどういう映像がいいのかを相談しながら制作していきました。

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