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石原さとみ「よく生きて帰ってこられたなと思う」 吉田恵輔監督と念願タッグ、苦闘の日々を振り返る

映画.com / 2024年5月17日 12時0分

 石原:ただ、私は元々「そうじゃないと駄目」なタイプではなくて、撮影で飛行機飛んで来たときに「音的に大丈夫ですか?」と言ったり、同じことを100回200回できたりする人間でした。撮影中に誰かのケータイが鳴っている音が聴こえたらちょっと間を空けて自分のセリフを言ってみたり、常に周りの状況を見ながら演じていたんです。

 𠮷田:そうそう。技術者として相当すごい人なんだけど、うちの組だと技術で勝負すると滑っちゃうというか、コスプレっぽく見えてしまうところがあって。それが染みついている人に見えるためにはやっぱり入り込まないといけないから、今回のやり方は合っていたと思います。

 石原:でも𠮷田さんは撮影中によく「8割で良いんだよ、2割抜きなよ」とおっしゃっていました。この作品においては10割でいいけど、他の現場ではそうしなよって。でもそれ以前に「2割抜く」という感覚が私にはわからないんです。「今後のことを言っているんだ」と𠮷田さんには言われたけど、「私には“いま”なのにもう今後の話?」と混乱しました。

 𠮷田:撮っているさなかに「これはきっといい作品になる」ということがわかって、公開後に石原さんが「ミッシング」のようなものを求められる可能性があると思ったときに、心配になっちゃったんです。俺は石原メソッドについていこうと思ったけど、みんながみんなその熱量についていけるわけじゃないだろうからと老婆心が働いてしまって。

 だってさ、石原さんは食事シーンとかもテストからちゃんと食べたい人だと思うけど、現場によっては「食べるふりでいいんです」とかも言われるわけでしょ? それで夢から醒めてしまうと申し訳ないなと。それに、相手役もそうかはわからないじゃん。「石原さんが食べてるのに俺が食べないわけにはいかないな」みたいになると、自分も周りも疲れちゃうから。今回の青木崇高くんはテストからガツガツ食べていたけど(笑)。

 石原:青木さんは食べる人ですよ。そういう意味では近いところにいると思います。

 𠮷田:確かに、同じ匂いがするふたりだった。しかし「ミッシング」の石原さんは本当に素晴らしかったからこそ、余計な心配をしてしまっています(笑)。

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