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ジョン・クラシンスキー監督がコロナ禍で愛娘たちに伝えたかったこと ケイリー・フレミングと“空想の世界”の舞台裏を語る

映画.com / 2024年6月8日 13時0分

――それによって、大人でも小さい子どもでもないビーとカルのコンビになったんですね。

ジョン:そう。ケイリーが素晴らしい演技で体現してくれた主人公の少女ビーは、様々な問題を抱えて“大人にならなきゃ!”と、自ら大人になる選択・決断を下す、言うなればとても重要な過渡期にある。そこから“なにも無理して大人になる必要などない。誰だって、自分をハッピーにしてくれる存在を常に求めていて、それがイマジナリー・フレンドだったりしてもいいんじゃない?”というこの映画のメッセージと主題が明確になってきたんだ。

――ケイリーさんは、先ほどイマジナリー・フレンドはいなかったとおっしゃっていましたが、それ故に本作での演技がより難しくなったというようなことはありませんでしたか?

ケイリー:う~ん、そんな風に考えたこともなかったけど、確かに難しい部分はあったかな。7歳で演技を始めてもうすぐ17歳になるところだから、10年近く俳優をやってきたなかで身につけたスキルをフル活用したって感じ。プラス、ジョンが私がテニスボール相手に演技をしなくてもいいようにあれこれ工夫を凝らしてくれたことも、大きな助けになったと思うんだよね。

ジョン:あー、良かった。インタビューの前にお金払っといて(笑)。

――なにいってんすか(笑)。

ケイリー:(笑)。イマジナリー・フレンドと絡むシーンでは、ほぼ必ず人間かパペットが相手役を務めてくれたのよね。

ジョン:そうそう。普通、そういう撮影はテニスボールをキャラクター位置のターゲットにしているんだけど、今作では基本的に人間かパペットを用意した。ブルーのような大きいイマジナリー・フレンドの代わりとして、どデカいパペットをいくつか作って常にセットに置いておくようにしたんだけど、そいつらを抱えて突進するんだ(笑)。

パペットを使って、僕自身が相手役を務めることもあったな。僕にとって撮影中の最大の喜びは、ケイリーが大笑いする姿を見ることだったから、とにかく彼女を笑わせたい一心でね。

――では、撮影が一番困難だったシーンは?

ケイリー:私が演じたビーが住んでいる家は、なぜかやたらと階段があったんだけど、ある日の撮影ではひたすらその階段を登ったり下りたりしなきゃいけなかったのね。今考えても、あれは本当に辛かった。その合間合間に衣装替えとかもあって、息つく暇もなかった。そのうえ1テイクで終わらせてくれなかったものだから、最後のほうにはもうグッタリ(笑)。

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