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ジョン・クラシンスキー監督がコロナ禍で愛娘たちに伝えたかったこと ケイリー・フレミングと“空想の世界”の舞台裏を語る

映画.com / 2024年6月8日 13時0分

ジョン:ごめん。ホント悪かった!

ケイリー:私も蹴つまずいたり、何度もドジってたしね。

ジョン:何だかまるで、役者をしごきまくるひどい監督みたいじゃないか(笑)!

ケイリー:そんなことないわよ。辛かったのはあの日だけ。

ジョン:よかった……。僕が一番苦労したのは、ケイリー演じる主人公がありったけの想像力を解き放ち、老人ホームをイマジナリー・フレンドだらけにしちゃうっていうシークエンスの撮影のとき。僕はもう「マジカル・ミステリー・ツアー」的なノリで、“はい、ここで奴らがわーっと入ってきて、そうするとこうなって!”とか、興奮気味にまくしたててたんだ。

そのうちスタッフが不安な面持ちになってきて“彼、大丈夫? 水とか飲ませがほうがいいんじゃない?”って(笑)。僕がドラッグとかでぶっ飛んでるって、現場のスタッフが心配してたんだよ(笑)。それで、素ですよ、素!ってことを信用させるのが大変だった。

それ以外で大変だったのは、何といってもダンスシーンだね。予告編にもチラッとあるシーンで、イマジナリー・フレンド全員とケイリーが揃ってダンスするんだ。それは30のイマジナリー・フレンドの代わりに、超一級のプロダンサー6人に踊ってもらうことにしたんだ。準備がどんだけ大変だったか……。

でも、そのリハーサルの途中で、振付を担当してくれたマンディ・ムーアから、“知ってた? ケイリーはダンサーなのよ”って言われて、ケイリーが踊っている動画を見せてもらったんだ。マジですごかった。しかも丸々1シーンのその振り付けを、たった37秒で覚えたって言うんだよ! 主演俳優が1歳からダンスをやっていたプロだったおかげで、最高のシーンが撮れるぞ!って気分を変えて、彼女のおかげで最も困難なシーンを最高のシーンに変えることが出来たんだ。

――ライアン・レイノルズとは現場でどのような関係だったのですか?

ケイリー:なんて言ったらいいか……出会えただけでラッキーとしか言いようがないよね。とびきり優しくて面白くて、褒め言葉しか見つからないくらい。そんな彼との共演を通して、俳優として成長する機会を与えられたことは、本当に幸運だったと思う。いつも全力投球で、私が知るなかで一番仕事熱心な人だったわ。

ジョン:僕は、デビュー当時から彼のファンだったんだ。彼が出ていたシットコムの「Two Guys, a Girl and a Pizza Place」の頃から。一般的には、陽気で元気いっぱいの、めちゃくちゃ面白いコメディ俳優として知られている彼だけど、それだけじゃない。ライアンには、とてつもなく深いハートとソウルがあるんだよ。この映画では、彼のそういった側面を、みんなに見てもらいたいという気持ちがあった。

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