1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

大奥を舞台に“新社会人あるある”を描く 「劇場版モノノ怪 唐傘」中村健治監督インタビュー

映画.com / 2024年7月18日 19時0分

中村:頭から終わりまで一気に見てもらえる映画というメリットをいかした構造にしているところはあると思います。薬売りが退魔の剣を抜く条件である「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」という物語上の要素は、これまでのシリーズでは物語の流れにそって明かされていきましたが、今回の「唐傘」では映画としてひとつの流れをおって見てもらえることを前提に、3つの要素の描くタイミングや割合など少しバランスを変えることができました。

――制作終盤の現時点での手応えはいかがでしょうか(※編注:制作終盤の時期に取材を実施した)。

中村:スタッフはみんなむちゃくちゃよくやってくれているので、きっと良いものができていると思います。僕自身は基本的にネガティブな性格なので、自分のなかの手応えとは別に、公開されて皆さんに見ていただくまで、そこはフラットでいたいなっていうのが今の心境です。

――最後に、「モノノ怪」シリーズを知らないアニメファンや映画ファンの方に向けてひと言お願いします。

中村:一見とっつきにくそうな感じがすると思うんですが、見ていただくと実はとっつきやすい部分もあって、そこだけでも満足感が得られる。そういうふうに頑張ってつくっているつもりです。アニメーションや映画って基本的には作り物で、ドキュメンタリーも編集が入った時点で作り手の恣意的な誘導のようなものが入ってしまうので、現実とはかけ離れてしまうところがあると思います。それでも僕たちは、「これはフィクションだけどフェイクじゃない」という気持ちで本気でつくっています。映画をはさんで対話していただくような気持ちで、真剣に見て考えていただけると本当にうれしく思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください